<質問>練習前と練習後、どちらに筋トレをやるのが効果的ですか?

<回答>練習の前後に筋トレを入れることは、どちらも効果的ですが、大切なことは、筋トレの目的と内容、つまり種目と重量と回数が重要だということです。

練習前後での目的をわけて考えてみると、練習前はウォーミングアップを兼ねて、筋肉が効率よく働き、力を発揮しやすくするため、プレーをする準備として行います。練習後は弱い部位の補強や筋肉を太くするためなどの強化として行います。

練習前は、軽めからやや重めの負荷で、疲労させない範囲内で実施します。練習前に疲労させてしまうとプレーに影響を及ぼすだけでなく、怪我のリスクも高まりますから気をつけて行ってください。取り組む部位としては、怪我のリスクの高い膝周りや、大腿部の表裏をレッグエクステンションやレッグカールで刺激したり、股関節周囲から効率よく大きな力を発揮できるように、スクワットなどに取り組むと有効です。

練習後は、中高生であれば、筋肉を太くするために、やや重めから重め(10~20RM)の負荷で10回~20回を実施します。部位としては全身が対象になりますが、特に身体の背面を強化できるとより効果的です。
※RMは最大挙上回数のこと。1RMは1回持ち上げられる重量、10RMは10回繰り返すことができる重量です

練習後の強化的な筋トレは、トレーニングと回復がセットで効果を得られるので、しっかりと回復させてから次の筋トレを行ってください。
目的と注意点に気をつけることによって、練習の前も後も筋トレは効果的に行えますよ!