<質問>先輩達が引退するまでは、先輩達中心で大会に臨むので、1年生は3年生になるまで試合には出さない、と顧問の先生から言われました。練習もほとんど走り込みで、ボールに触れることもありません。そこで、公園等狭い場所で一人でもできるトレーニングを教えて下さい。

<回答>チームや学校によって状況が違うのはよくあること。それはプロでも同じ。大切なことは、その状況の中でやれること、やるべきことを整理して取り組んでいけるかどうかが、今後の選手としての伸びしろを左右していくと考えています。そういった意味でも、現状を嘆いて終わるのではなく、自主練に対してエネルギーを持っていることが凄く良いと思います。そんな私も部活をしている時は、チームでの練習時間が短かかったので、チーム練習後にみんなで別の場所に移動してゲームをしたり、1人の時は公園に行って自主練をしたりしていました。

特に1年生の初めの頃はボールに触る時間もほとんどなかったので、公園でたくさんボールを触りました。2、3年生になってもチームでの練習時間は短かったので自主練は続きます。リフティングやドリブル、壁に向かってのキックや跳ね返ってきたボールのコントロールなどなど。不規則にできている水たまりを、スピードに乗ったまま、できるだけ速く交わしていくトレーニングは、その後、『ドリブル突破からシュート』という自分の武器となっていきました。

また、ボールを使わずに、サッカー的な動きを繰り返したりして、サッカーをしている時と同じような負荷をかけていました。これは想像力も必要なので、サッカーのイメージトレーニングとしては有効だと感じながらやっていました。それプラス、鉄棒で懸垂をしたり、自体重での補強運動をしたりしていました。そういった時間を過ごしながら、試合に出た時のための準備をし続けました。今、振り返ってみると、やらされることなく、自ら工夫して積極的に取り組んできたことが貴重な時間だったと感じています。

是非、前向きな姿勢で、試合に出た時の準備をコツコツと積み上げていってください。その準備は必ず身となって自分に返ってくるものと信じています!