<質問>自分は今高校でキーパーをやっています。 中学3年間はキーパーでしたが、高校2年の3月までDFをやっていました。
けど、4月からキーパーに戻りましたが反応速度などもとても落ちていました。
総体には出たのですがボロ負けしたので、選手権までには反応速度を上げたいです。 多分、足の太さは変わらずに腕だけ太くなった結果、飛ぶときに重くなったのかなと思います。
そこで、質問なんですが、反応速度を上げるために大腿二頭筋と四頭筋を鍛えようかなと思っています。けど、ネットでは逆に重くなって動けなくなるとも聞きました。また他のでは、足の筋トレしたあとにキーパーに必要な反復横飛びやステップをやれば使える筋肉に変わるというのも見ました。
どっちが本当でしょうか?長々とすいません!教えてください!お願いします!

<回答>キーパーとしては2年間のブランクがあるんですね。中学生と高校生で最も違いが現れる要素が筋力的な部分です。それに伴い、シュートのスピードも速くなります。その変化にうまく対応できていないので反応が遅れてしまうのかもしれません。キーパーとしての感覚を戻しつつ、中学生の時よりも速くなっているシュートに対しても、慣らしていくことが必要なようです。そういったことを念頭に置いて、神経系の反応と筋力的な発揮能力を、併せて上げていくことによって、シュートストップに繋げていきます。

下半身の筋力強化は、キーパーにとっても重要です。もも前もも裏だけを強化するのではなく、スクワットやレッグランジ(片脚を前に出して戻す)、サイドランジ(片脚を横に出して戻す)を中心に、股関節の動きを伴いながら、臀部~大腿部を強化していくことが効果的です。そして、筋力トレーニングとアジリティやジャンプを含めたゴールキーパーのトレーニングを並行して行っていけば、筋力トレーニングの影響で動きが重くなって動けなくなることはありません。筋力トレーニング後すぐにステップやジャンプを行うことも効果的です。

高校年代に筋力トレーニングに取り組むことは効果的ですが、選手権も近づき、今後は毎週の予選を戦いながらレベルを上げていくような日々が求められます。週の前半に筋力トレーニングを行い、週の半ばからゲームに向けては動きや反応の速さを追求していってください。この流れは、フィールドプレーヤーも同じことが言えます。何事も『過ぎたるは及ばざるが如し』。筋力トレーニングもやり過ぎると重く遅くなってしまいます。プレーをしている時の身体の感覚を大切にして、筋力トレーニングと動きのトレーニングのボリュームを調整していってください。そして、高校生レベルのシュートに目と身体を慣らしていく。この時期は色々な面で成長が急加速する時。選手権に向けて、また選手権を通して、1つ上のレベルのプレーヤーになっていってください!