<質問>ラダートレーニングで体力はつきますか?

<回答>
ラダートレーニングはスピードアップや効率的な動きを身につけることを目的に使われることが多いですが、トレーニングの仕方によっては、別の効果も得られます。

速い動きを連続して繰り返し行うことによって、『スピードの持久力』という体力要素を向上させることができます。スピードの持久力とは、速い動きを長い時間続けられる能力のことです。具体的には、試合の最後まで足がつることもなく、走りきることができる能力のことです。直線的なランニングを繰り返してスピードの持久力を高めようとするケースを多く耳にしますが、試合は方向変換の連続なので、方向変換の時の動きをラダートレーニングで繰り返すことによって、ゲーム終盤でのスピードを維持させることができるようになります。

長いラダーですと、一定方向への動きが連続してしまい、ゲームの動きとは異なってしまいます。短いラダーで右方向へ数マス進んだら、方向を変えて、次は左方向へ進みます。それを足が乳酸で張ってくるまで、続けます。呼吸がある程度整ったら、違うステップで同様に行います。強度が高いので、少ない本数から始め、1日2日で張りが取れる量を探りながら行ってください。

体が慣れてきたら本数を増やしていきましょう。チームトレーニングの練習量にもよりますが、6~8セット程行えるようになってくると、ゲームの終盤に足がつるようなことはなくなってくると思います。実際、私のチームでもゲームの3日前に、このようなトレーニングを行いますが、足がつりやすかった選手がほとんどつることはなくなりましたよ!