<質問>実力差があるチームと試合をすることになりました。気持ちでなんとかなるものなのでしょうか?

<回答>あなたは、実力とは何だと思いますか?私たちは、心技体のバランスの取れた状態・試合で勝てば、実力があると考えます。つまり、試合で勝つということは、実力があるから勝てたということです。

その実力とは、心技体のバランスであるため、いくら技術面がうまくても、体力がなければ後半バテて負けるでしょう。また体力があっても、技術がなければ点が入らないでしょう。いくら技術や体力がってもメンタル面が弱ければ、プレッシャーで実力を発揮できないことになります。チームワークやみんなの気持ちを高めるなどもメンタル面であり、メンタルトレーニングをしっかりやっているチームが各上のチームを破ることも多くあります。勝負は、やってみなければわかりません。優勝候補が必ず優勝するとは限りません。

私が1995年のユニバーシアードサッカー日本代表にメンタルトレーニングコーチとしてサポートした時、当時の格上のロシアや韓国などに勝ち、日本サッカー界初の国際大会優勝(金メダル)を獲得しました。この時は、まさに心技体のバランスが取れた状態でした。また2000年に、東海大学サッカー部が、前年まで関東リーグ1部・2部の下の神奈川リーグで4年プレーし、何とか優勝して関東リーグ2部に上がれ、メンタルトレーニングを導入して2か月半で、総理大臣杯大学サッカートーナメントで優勝し、日本一になりました。これもすべての各上のチームに勝ち、日本1になりました。これも心技体のバランスが取れ、実力以上のものが発揮できた試合でした。