ボランチのポジションの特性は、ジョギングレベルのポジショニングから、相手にプレッシャーをかけたり、ボールを奪いにいくために、短い距離での加減速が繰り返されるということ。

また、他のポジションに比べて、ボールに触る回数、蹴る回数が多くもなります。フィジカル的には、スピードと筋肉の持久力が求められます。試合を終えて、疲労が強かったり、つりやすい部位はありますか?

例えば、ボールを蹴る回数が多く、内転筋が張りやすいとか、加速を繰り返すので、ふくらはぎがつりやすい等。そういった現象があるようでしたら、その部位の筋肉の持久力を高めるようなトレーニングをすることによって、試合の最後まで思ったようにプレーをし続けることができるようになります。思ったようにプレーができなくなるような筋肉があったら、そこが鍛える必要のある筋肉ということができます。

ボランチの選手に多く見られる現象である、内転筋が張りやすいようであれば、キック時の身体の使い方の見直し(脚だけで蹴らず、全身のしなりで蹴る)と、チューブなどを利用して内転筋の持久力を上げる。ふくらはぎがつりやすいようであれば、ラダー等の細かいステップを脚が強く張るまで続けて、それを休息を挟んで繰り返す。
そうやって、ポジション特性と自分のプレースタイルに足らない筋肉的な課題をクリアーしていきます。

まずは、自分の筋肉と向き合ってみてください。そこから、どこを鍛える必要があるのかを明確にすることから始めてみたら良いかと思います。