誰もが速く走りたいと思いながら、なぜ速く走れないのかがわからないでいることが多いかもしれません。
自分の身体能力で最高のスピードで走りたい。
今回は、走りのスピードを落としてしまう5つの要素について解説していきたいと思います。

1.力んでしまう。
速く走るためには、肩や股関節を速く動かす必要があるのですが、力んでしまうと、筋肉のスイッチがうまく切り替わらず、逆に速く動かせなくなります。最も素早く腕が振れて、脚の入れ替えができる出力感覚を身につける必要があります。その加減は、ほとんどの人が70~90%の間にトップスピードを感じます。

2.腕の斜め振り、肘伸び
腕を斜めに振ってしまうと、体幹部が回旋してしまい、腕の振りが遅くなってしまいます。また、肘が伸びている状態ですと、長い腕を振らなければならなくなり、大きな力が必要になり、これも腕の振りを遅くしてしまいます。肘を約90度に曲げで腕を振ってみると違いが体感できると思います。

3.強い前傾姿勢
前に進みたい気持ちが強くて、上半身が前に傾き過ぎると、脚が前に出づらくなりストライドが狭くなります。また、後ろ脚も流れやすくなり、脚の回転も遅くなってしまいます。

4.大股走り
ストライドを広げようとし過ぎて、重心より前に足をつくと、受け取るエネルギーは進行方向と逆になり、ブレーキがかかってしまい、スピードが落ちてしまいます。

5.小股走り
脚の回転の速さだけを意識し過ぎると、ストライドが広がっていかず、加速していきません。

何千人という選手や子供達を見てきて、この5つの動作により、スピードが落ちてしまうということがわかりました。5つのうち、1つの選手もいれば、3つ重なっている選手もいます。その1つ1つを改善していくことによって、スピードは上がっていきます。つまり、多くの問題を抱えている選手ほど、速くなる伸び代が大きいということです。

自分の走り方を他の人に見てもらったり、映像に撮ってもらったりして、課題を明確にしてみてください。後は、その動きを改善していけばよいのです。

現在の足の速さが、自分の限界ではないということです!自分の走り方と向き合って、是非、自身の最高のスピードで走れるようになってくださいね!