<質問>
試合でキーパーと1対1でシュートを外してしまいます。とてつもないミスを連発した中3の試合からそのことが忘れられません。どうしたらいいですか??

<回答>
あなたは、イップスと言われる別名「うめき病」とかパフォーマンス恐怖症と言われる状態になっているようですね。中学3年生の時のミスのイメージが頭の中に強く残っているために、同じ場面や状況になった時に、それを思い出し、呼吸が乱れたり、筋肉が緊張・硬直していると考えられます。実際は、あなたから話を聞いたり、その時の状況などを聞いてからなのですが、いくつかの解決方法を紹介します。

ひとつは、シュートを打つ瞬間に、呼吸が止まったり、吸ったりして、いつもと違う呼吸をするために、筋肉の微妙な動きが制限されて、いつもと違うパフォーマンスになると考えられます。そこで、毎日の練習から、シュートを打つときに「シュッ」というように強く素早く息を吐く・声を出す習慣(毎日トレーニングして積み上げる)をつけましょう。
この「シュッ」という声・呼吸は、シュートだけでなくパスなどボールをけるときに必ず行い、試合でも同じようにやることでいつも通りの状態にしましょう。
もう一つは、次の質問に答えてください。「あなたはサッカーが好きですか?」「サッカーのどこが好きで、どこが面白くて、どこが楽しいですか?」この質問に答えたならば、サッカーが好き・楽しい・面白い、だからサッカーをやっているということに気づくはずです。そこで、好きなサッカーを楽しくやっているのに、「なぜあなたは苦しんでいるのですか?」「おかしくないですか?」確かに、サッカーがうまくなり、試合で勝つためには、厳しい練習をしたり、自分を追い込むことも必要です。レギュラー争いや試合の勝ち負け、プレーの良し悪しなど、気持ちが落ち込むこともあるはずです。つまり、サッカーは難しいはずです。難しいから、簡単ではないから、サッカーは楽しいのではないのですか?あなたがイップスで苦しむこともサッカーです。またケガで悔しい思いをしたり、ケガのリハビリで痛い思い・苦しい思いをすることもサッカーです。あなたが悩んでいることも、サッカーの一部であり、難しいからチャレンジしがいがあるし、面白いと考えましょう。つまり、悩むことも、あなたがうまくなるために重要なこと・必要なことだと考えましょう。シュートの場面がきたら、「きた!きた!この緊張感がたまらない・これがあるからサッカーは面白い」と考え(プラス思考になり)ましょう。これは、メンタルトレーニングにおける、プラス思考のトレーニングですが、試してみませんか?このようなプラス思考にするには、普段の声・独り言・会話をポジティブにして、自信がある目・顔・態度・姿勢・行動・言動をしましょう。これを毎日繰り返して、24時間うまくトレーにングして、プラス思考でいられるためのトレーニングをするのです。

さらに、サッカーノートを活用して、プラス思考のイメージトレーニングをしましょう。1対1のシュートシーンを思い出し、サッカーノートには、こうしてこうすればうまくいったはず。だから、こんど同じ場面が来たらこうしてうまくプレーをしようと、成功イメージを作り、何十回、何百回も、その成功イメージを作り出し、身体を使いイメージトレーニングするという方法もあります。

他にもいくつかのアプローチがありますが、まずはこの3つのやり方・考え方をまねしましょう。ただし、一晩でできる魔法はありませんので、繰り返し、メンタル面強化の「トレーニング」する気持ちで行いましょう。