強豪ひしめく神奈川県で、全国大会出場を目指す県立高校がある。それが弥栄高校サッカー部だ。就任3年目の粕谷啓介監督のもと、チーム力は徐々にアップしつつある。彼らは悲願の全国大会出場に向けて、どのような取り組みをしているのか? 粕谷監督に話を聞いた。

■冬場は体づくり、動きづくりに取り組む

――チームのスタイルを教えてください。

アグレッシブにプレッシングをして、奪ったボールを速く攻撃につなげるスタイルです。技術が飛び抜けて高い選手はいませんが、ひたむきにやり続ければ、高校サッカーだからこそ、力の差を覆すことができると思っています。今後の課題としては、実力が上のチームと試合をするとマイボールにできない状況が続くので、もう少しポゼッションをして、主導権を握る時間を増やすこと。これまでやってきたスタイルを、さらに進化させていきたいです。

――高校年代において、フィジカルの重要性はどう捉えていますか?

非常に重要だと思います。というのも、昨年度の選手権神奈川予選で、日大藤沢さんに負けてしまったのですが、全国レベルのチームと比べ、フィジカル面での違いを感じました。そのため、3月のリーグ戦開幕に向けて、11月、12月の時期に基本的な体づくりや動きづくりに取り組んでいます。

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――フィジカルの向上には、筋力トレーニングと栄養、休息のサイクルが大切ですが、どのような取り組みをしていますか?

たとえば火曜日に上半身の筋トレをしたら、水曜日は下半身を鍛えるといったように、超回復のサイクルは意識しています。栄養面では、練習後に選手各自で「アミノバイタル®プロテイン」などを飲んでいますし、味の素さんの栄養講習会で教わった魚肉ソーセージなどを食べることもあります。プロテインと補食については、保護者の方にも理解して頂いて、チームで取り組んでいます。私自身、社会人でサッカーをしているのですが、試合のときには「アミノバイタル®プロ」を使わせてもらっています。やはり、パフォーマンスの面で違いを感じますね。

■強豪と試合をして痛感した、フィジカルの重要性

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――高校時代に体作りをすることの意義は、どのように感じていますか?

中学時代は成長期ということもあって、体幹などのコアトレーニングで十分だと思いますが、高校生になるとよりフィジカル的なサッカーになるので、パワーの部分は積極的につけていく必要があると思います。個人差はありますが、高校1年生から筋トレなどをして積み重ねていかないと、3年生になった時に渡り合えません。そこは、強豪相手の試合で痛感しています。


――コンディショニングについて、選手たちにどのような指導をしていますか?

冬場は基本となる手洗い、うがいをしっかりすること。練習前後に「アミノバイタル®プロ」や「アミノバイタル®プロテイン」などを飲むことで、コンディショニングへの意識づけにもなると思います。チームで取り組んでいるサッカーノートには、日々の過ごし方も含めて、睡眠時間や起床時間などの生活面も記入させています。ノートをつけることが、生活のリズムや自分の調子を知るための手助けになっています。

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――高校時代の3年間、サッカーを通じてどのようなことを学んでほしいですか?

私が一番大事にしているのが、サッカーを好きになって、長く続けてほしいということです。サッカーを通じて人間性や、集団の中で生活をすることなどを学んで欲しいです。高校を卒業して、サッカーを続けなかったとしても、遊びでプレーをしたり、サッカーを見るのがものすごく好きだったり。そういう選手になって、卒業していってほしいなと思います。

――最後に、今年の目標を教えてください。

チームの目標は、神奈川県でチャンピオンになって全国に行くこと。それが選手たちと決めた、一番大きな目標です。そのために、チャンピオンになるに相応しいことができているのかを常に問いかけながら、最終的にトップになることをイメージしています。

――ありがとうございました。今後の活躍を楽しみにしています。

はい。ありがとうございました。