近年、サッカー界で重視されているのが「コンディショニング」だ。リオ五輪最終予選では、中2日で連戦が続く選手のコンディションを考慮し、ターンオーバー制を採用。フィジカルコンディションを重視した起用が、6大会連続の五輪出場につながった。

コンディショニングとは「持っている身体能力を100%発揮するための体調管理」のことを言う。いくら実力があっても、コンディションが悪ければ持っている力を出すことができず、格下の相手に負けてしまうこともある。

コンディショニングに重要なものは大きく分けて2つある。それが「栄養」と「休息」だ。栄養に必要なのは3大栄養素と言われている『炭水化物』『たんぱく質』『脂質』。炭水化物はご飯やパン、パスタやうどん、そばなど、主食と言われているものに多く含まれている。たんぱく質は肉や魚、卵や豆など、筋肉のもとになるもの。そして脂質は肉の脂身やオイルなどに含まれている。

練習や試合の後に外食をするときは、この3つが含まれているものを食べることが望ましい。ラーメンや丼ものなどの単品ではなく、主菜や副菜などのバランスがとれた定食にするなど、意識的に選びたい。また運動後、30分以内に炭水化物やたんぱく質を摂取するのが望ましいとされており、練習後のグラウンドでゆでたまご(たんぱく質)やおにぎり(炭水化物)を食べているチームもある。もしチームで用意されていなければ、練習後にコンビニに寄って、おにぎりやゆでたまご、魚肉ソーセージ、オレンジジュースなどを摂取するのもいいだろう。

トレーニングと栄養補給はセットで考えることが大切だ。ドイツ・ブンデスリーガで活躍する武藤嘉紀選手(マインツ/日本代表)も、トレーニングと栄養補給を重視している選手のひとりだ。練習前と練習後にたんぱく質を多く含むアミノプロテインを摂取して、チームのトレーニングや個人で行う筋トレに臨んでいる。

武藤選手は試合中、屈強なドイツ人選手にぶつかられても、態勢を崩さずに持ちこたえて、シュートまで持ち込むプレーを得意とするが、それもトレーニングに対する高いモチベーションと、身体のケアに意識を向けているからこそである。

武藤選手は「ケガをしないためにも、筋力や身体のバランスが重要。試合で活躍するためにも、筋力を落とすわけにはいかない」と、フィジカルの重要性を強調する。

また「アミノバイタル」の公式サイトで、これから体づくりをする、若い選手に対してアドバイスを求められた武藤選手は「最初はがむしゃらにトレーニングをしてもいい。そのうち、いろんなノウハウがわかってくる。まずは色々やってみて、自分で選んでいって欲しい。(トレーニングをした後、筋肉の)痛みが自分を強くする指標。(痛みを感じることで)ここが鍛えられているというのがわかる」とエールを送っている。

トレーニングだけでなくたんぱく質やアミノ酸の摂取にまで目を向け、しっかりと身体を休める。それをひとつのサイクルとして考え、トレーニングを積み重ねていくことが、キミの身体を強くする。

武藤選手のような圧倒的なスピード、当たり負けしないフィジカル、強烈なシュート力に憧れる中高生も多いことだろう。武藤選手のプレーだけでなく、オフザピッチでのサッカーに向ける意識や身体づくりに対する姿勢も、真似してみてはいかがだろうか。

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