ユース時代にプロデビューを果たし、Jリーグ最年少ハットトリック記録を持つ、中島翔哉選手。プロデビュー後、屈強な年上の選手達とも渡り合ってきたが「フィジカル面での差を感じたことはない」という。身長164センチと小柄ながら、細かなポジショニングで優位に立ち、ボールを持てば鮮やかなフェイントとスピードで相手をかわしていく。プロデビュー後、すぐに初ゴールを決めるなど、着実に足跡を残してきた。その源になったのが、高校時代の練習だという。

「高校3年生の時は、1日に3回練習することもありました。トップチームで2部練習をして、夜にユースの練習に出て。それだけやっても、きついと感じたことはなかったです。その時の練習のおかげで、体力もついたと思います。たまに、ユースのチームメイトがトップチームの練習に参加すると、僕と同じように3部練習をしないといけないので、嫌そうな顔をしていました。『お前がやるから、俺も3部練習をしなければいけないじゃないか』って言われたこともありました(笑)」

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ユース時代から、持ち味であるドリブルからの強烈なシュートを武器に、得点を量産。小柄だが当たり負けしない強さは、当時から光るものがあった。その裏側には、トレーニングだけでなく、休息や栄養に対する高い意識がある。

「トレーニングをして、しっかりと食事を摂って休む。その質をどれだけ上げられるかが大切だと思っています。基本は3食をしっかり食べることですが、食事だけでは必要な栄養を補えないこともあります。年代別の代表チームでは、練習前後にアミノ酸を摂ることを推奨していて、宿舎には『アミノバイタルGOLD』が常に置いてあります。個人的にもコンディショニングのために、練習の前後に『アミノバイタルGOLD』を飲むのはパフォーマンスを発揮するために良いと思いますし、習慣になっている選手も多いと感じますね。」

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中島選手は今年1月に行われた、23歳以下のアジアナンバーワンを決める大会で活躍し、MVPに選ばれた。とくに準々決勝のイラン戦では、体力的に厳しい延長戦で、2ゴールの活躍。日々のトレーニングに加え、アミノ酸の摂取を始めとする、身体のケアが役立ったことは想像に難くない。

「イラン戦に関していうと、手倉森監督が、よく最後まで使ってくれたと思います。自分としては、90分間で納得のいくプレーができていなかったので、いつ交替させられてもおかしくはないと思っていました。試合後に聞いた話なのですが、コーチの方は『中島を替えたほうがいいんじゃないか』と言っていたそうです。でも、手倉森監督は『いや、ここからだ』と言って、延長戦でも僕を起用してくれました。2点とも左サイドからのミドルシュートでしたが、8月のリオオリンピックに向けて、もっとプレーの精度を高めていきたいです」

大一番で決定的なプレーができる選手になりたい。誰もがそう思うだろう。大舞台で活躍するための秘訣を中島選手に尋ねると、次の言葉が返ってきた。

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「それは、ひたすらトレーニングすること。これしかないと思います。強いボールを蹴るためには筋トレも必要ですし、シュート練習ではなるべく強いボールを狙ったコースに蹴ることも大切です。試合中は考えすぎるのもよくないので、体が勝手に動くようにするために、毎日何時間も練習することが必要だと思います。昨年から、最終予選に向けてかなりの量のトレーニングをしてきました。その成果が出たと思います」

インタビュー時は右膝を負傷した直後であり、受傷時だからこそ「コンディショニングには気を使っています」と、高い意識を覗かせる中島選手。負傷が癒えた先には、目指すべきリオの舞台が待っている。「世界で活躍する選手になる」。少年時代からの夢をかなえるため、中島選手は自らの体と対話し、日々のトレーニングに励む。