近年、メキメキと力をつけ、今年は2年ぶり2回目の選手権に出場。プリンスリーグ中国でも奮闘を続ける岡山県の注目校、岡山学芸館の選手がどんな1日を過ごしているのか、密着取材してきたぞ!
■寮生の一日のスケジュール
~06:00 起床・点呼・掃除
06:30~07:30 朝食・登校
08:30~15:20 学校
16:45~19:30 練習・自主練
20:00~20:30 夕食
20:30~21:30 入浴・洗濯
21:30 点呼
21:30~23:00 自由時間
23:00~06:00 睡眠(勉強)
サッカー部と野球部の選手が暮らす瀬戸内占春寮は、昨年2月に完成したばかり。練習場のすぐ隣という恵まれた立地にあり、県外から来た選手を中心に約50人のサッカー部員が生活を共にしている。部屋は4人1部屋で、各部屋に個別の収納スペースがある。食堂、自習室、多目的ルームなど選手が快適に暮らせるための設備が揃っているだけでなく、Wi-Fiが完備されているのも注目のポイント。空き時間などに通信制限を気にせず、サッカーの動画などをチェックするなど有効活用している選手が多いという。
7時半までに寮を出発するのがルールで、朝練をする選手は早めに学校へ向かう。8時30分から15時20分までしっかり授業を受けると、寮生はグラウンドまでの道のり7.0kmを約30分かけて自転車で移動。16時45分からは、公式戦でも使用する人工芝グラウンドで2時間半ほど汗を流す。ボールを保持しながらスピーディーな攻撃を仕掛けるのがチームの特徴で、この日も入念なウォーミングアップを終えると、ワンタッチでの素早いパス回しなどをこなした。主将のMF永田一真が「フェスティバルで優勝した夏以降は、チームの雰囲気が良くなった」と話すように、練習中は常にチームを盛り上げる声が出ていたのが印象的だったぞ!フットサルコートやウェイトルームなど選手が成長するための施設が充実しているのもチームの売りだ。
グラウンドと寮が近く、練習を終えるとすぐに夕食が食べられるのも選手にとっては嬉しいポイントで、取材日は豚の生姜焼き、ポークビーンズ、大学芋、冷奴、生野菜の5品が提供された。ご飯はサッカー部と野球部の炊飯器が分かれており、それぞれを空にするのが食事の際のルールで、1人あたり御茶碗2杯分を食べて、身体を大きくするために必要な炭水化物をしっかり摂る。MF大邉鉄人の場合は出された食事に加え、栄養なことを考え、納豆と卵も必ず食べるという。毎日、食堂の入り口に掲示されるメニュー表には、食べた物の栄養を意識して欲しいとの理由で、カロリー、たんぱく質、糖質、塩分の数値が表示されているのも特徴だ。忙しい日々を過ごす選手にとっては仲間たちと話しながら、食べる夕食の時間は癒しの時間でもある。
食後は「大きくて綺麗。皆でワイワイと入るのが楽しい」(MF上山拳史郎)という大浴場での入浴を終えると、点呼が終わる21時30分から23時の消灯までは自由時間。全国大会での活躍を狙うチームだけあって、身体作りに対する意識が高く、「ストレッチや体幹トレーニングをしている選手が多い」(大邉)。県予選の直前で怪我をしたため、登録メンバーから外れた大邉の場合は、リハビリと共に筋トレも行い、体つきが変わったという。食に対する意識も高く、炭酸飲料やアイスなどを自主的に控えている選手も少なくない。上山が「試合終盤でも動けるようになった。選手権予選の決勝でも延長戦までしっかり走れた」と口にするように、スポーツで活躍するために重要なアミノ酸が摂れる「アミノバイタル® プロ」も試合に欠かせない必需品だ。
岡山学芸館の1日に密着した結果、恵まれた環境で行う充実したトレーニングと身体作りに対する意識の高さが強さの秘密だと分かったぞ!上山が「サッカーのことを常に考えられるし、学校では挨拶や礼儀など大切にしていて、人間性も高められた」と話すように心身ともに成長した選手が選手権で目指すのは、ベスト8以上。「1回戦を突破できれば、十分に狙えると思う」と大邉が自信を覗かせたように、まずは初戦の遠野高校戦での白星を目指して、更なるレベルアップを狙っている。