巧みに相手の逆をとる攻撃的なスタイルで、全国から注目されるのが神村学園高だ。選手権へは3年連続7回で出場する鹿児島の強豪で、近年はJ2ギラヴァンツ北九州の10番を背負うMF高橋大悟や桐蔭横浜大からJ1川崎フロンターレへの加入が内定しているMF橘田健人など世代屈指の注目アタッカーを多数輩出。全国大会での躍進を狙う今年も、複数のJクラブが注目するMF永吉飛翔やU-16日本代表の主軸を務めるスーパールーキーのMF大迫塁を擁し、期待を集めている。魅惑のサッカーを展開する神村学園の寮生がどんな1日を過ごしているのか、密着してきたぞ!

■寮生の一日のスケジュール
~06:15 起床
06:30 朝食
07:10~8:30 朝練・自由時間
09:00~14:50 授業
15:30~18:00 練習
18:00~19:00 自主練
19:00~20:00 夕食・入浴
20:00~21:30 洗濯・サッカーノート記入
21:30~22:30 掃除
22:00~23:00 点呼・自由時間
23:00~06:15 睡眠

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神村学園の男子サッカー部の寮には、32名の選手が暮らしている。「中学から攻撃的なサッカーが好きで、特徴的なサッカーをやっていた神村に来よう」と思ったというMF永原大夢は佐賀県のFCソレイユ出身。彼ららのような県外生だけでなく、「テレビで神村の試合を見て、凄いなと思った」と中等部から神村学園の門を叩いたDF宮田光弥のように県内の遠方から通う選手もいる。

選手の一日は、朝6時15分から始まる。6時30分に朝食を済ませると、授業開始の時間までは自由時間。自転車で10分ほどの所にあるサッカーグラウンドや学校内の筋トレルームで自主練に励む。1時間ほど汗を流し、8時30分頃に学校に移動すると、9時から授業がスタート。「サッカーをするからには応援される人間でないといけない。先生や同級生から評価されるため、授業も真面目に受けなければいけない」(有村圭一郎監督)との教えにより、中学時代よりも勉強に取り組む姿勢が良くなった選手が多いという。

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練習は「ゴール前での崩しや、相手に合わせて判断を変える守備など頭を使うメニューが多い」(宮田)のがチームの特徴だ。フィジカルトレーニングを行う火曜日以外は、基本的にボールを使ったトレーニングばかりで、取材日も各所で白熱した攻防が繰り広げられていた。練習から常に相手の裏をとり、状況に応じて臨機応変にプレーを変えようとするから上手くなる。宮田は「自分より上の選手がたくさんいる。練習や試合を通じて差を実感しながら、課題を克服しようと思える。神村に来てから、キックや相手の状況を見て判断を変える部分が成長できた」と口にしていたぞ。

2時間弱の全体練習を終えると、19時30分までは自由時間だ。ナイター施設を完備しているため、寮生は心置きなく満足いくまでボールが蹴れるのが神村学園の良さで、永原は苦手とする対人プレーやロングパスの上達の励んでいるという。多くの寮生が1時間ほどボールを蹴り、寮に戻ると入浴を済ませて、お楽しみの夕食タイム。勉強にサッカーと忙しい毎日を過ごす選手にとって、癒しの時間で宮田は「1日の振り返りをみんなでして、盛り上がります」と笑顔を見せる。取材日は、回鍋肉、切干大根とわかめの二杯酢、里芋の揚げ出し、スープの4品がテーブルに並んだ。選手には週に1度提供されるフルーツポンチや杏仁豆腐などの果物を使ったメニューが人気だ。練習前に間食を摂る宮田を筆頭にカラダ作りに対する意識が高いのもチームの特徴で、夕食では丼に山盛りに入った350gの白ご飯を口に駆けこむ。育ち盛りの選手が多いため、それでも足りない選手は自らが用意した気軽に作れる冷凍食品などを食べる。永原は高校入学後に5kgも体重が増え、当たり負けしないようになったという。90分間高い技術力を発揮するには、最後まで戦い続けるための肉体が欠かせない。

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日頃の食事で補えない栄養素を摂取できるプロテインも選手の必需品だ。好評なのは、「アミノバイタル® アミノプロテイン」。レモン、カシス、バニラ、チョコレートと飲みやすい味ばかりで、「練習後でも、スッキリした味だったので飲みやすかった」(宮田)。また、永原が「味がおいしくて、飲んだ後に口に残らないのが良い」と話す通り、スティックタイプで少量の水で飲めるのも選手に喜ばれるポイントだ。たった1本約4gで一般的なプロテイン約20gと効果は同等なので、食事からしっかり栄養を摂らなければならない中・高校生には適している。また二人が飲んでいる練習後だけでなく、おやすみ前に飲むのもカラダへの負担がなくオススメだ。

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食事を終えてから21時30分からの掃除の時間と22時の点呼以外は自由時間。洗濯やサッカーノートの記入を済ませると、それぞれが思い思いの時間を過ごし、毎日の疲れをとる。最近のブームはトランプで、ババ抜きや大富豪で盛り上がるという。また、日本代表の試合がある時は食堂に集まって、大声援を送る。テスト期間中には、学習室に選手が集まり、勉強を教え合うのも寮生ならではの光景だ。

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「洗濯物とか親に頼っていたことを全て自分でやらなければいけない。大変さに気付いて感謝の気持ちを持てるようになった」(永原)、「グラウンドと学校が近いので、練習する時間が多いのが嬉しい。ここに来てから上手くなれた」(宮田)。そう声を揃えるように充実した神村学園の寮生活によって、サッカー選手として人間として成長している。宮田は「選手に憧れて神村に入ったので、選手権に出れるように頑張りたい」、永原は「今年はAチームで活躍できるように頑張りたい」と意気込んでいたぞ。神村学園のプレーと共に二人の活躍にも注目だ。