2年ぶりの開催となる2021年のインターハイ。開催中止となってしまった昨年の分まで今年のインターハイに何かをかけている高校生も多いはずだ。ヤンサカでは、特別な想いを持って今年のインターハイに臨む選手たちに密着、彼ら彼女らが紡ぐ言葉に耳を傾けたドキュメント動画を公開した。インターハイをとりまく印象的な3つのストーリー、映像の背景に流れる人気アーティストの楽曲とともにぜひチェックしてほしい。

■男子サッカー部で挑戦する、女子選手2人のストーリー

競技人口が増える女子サッカーだが、チーム数は少なく進学と共に競技から離れてしまう選手も少なくない。そうした中、男子サッカー部の一員として高校でもサッカーを続ける二人の女子選手がいる。滋賀県立虎姫高校サッカー部の棚橋美葵さんと柴田里莉さんだ。
小学生の頃からサッカーに打ち込んできた二人だが、進学した虎姫高校では女子サッカー部がなかったためマネージャーやサッカー以外の競技に取り組むつもりでいた。しかし、監督の誘いで男子サッカー部の一員として選手としてのキャリアを続行。普段のリーグ戦では共に活動をしながら、インターハイや選手権では他校の女子サッカー部と共に合同チームでプレーしている。

今回は二人が、男子サッカー部の一員として奮闘する姿と共に夏の風物詩であるインターハイを目指した戦いに密着した。前向きな気持ちでひたむきにプレーする姿を映し出した動画をぜひチェックしてほしい。

彼女たちを後押しする、スリーピースポップバンドBambooの楽曲「サクタメの花」のポジティブなメッセージにも注目。

■38年の歴史に幕。閉校となる水橋高校サッカー部が挑む最後のインターハイ

全国高校サッカー選手権6回、インターハイ3回の出場を誇るのが富山県の県立水橋高校。
過去にはJリーガーも輩出し北信越の強豪として知られてきたが、学校再編によって富山北部高校と統合することとなり2022年3月での閉校が決定。現在は3年生だけで学校生活を送るため、最盛期には100人以上いたサッカー部の部員も22人のみとなった。

チームOBである上田裕次監督や元アルビレックス新潟の長谷川太一コーチを始め、水橋高校に愛着のある人物は多く、38年の歴史を締めくくる最後の年となる2021年は並々ならぬ想いで活動に励んでいる。そんな彼らが挑む最後のインターハイに密着した。

映像の背景に流れる、水橋高校最後の3年生たちの日々に優しく寄り添うThe Songbardsの名曲「夕景」にも注目。

■15歳での挫折と決断。インターハイで果たす3年前の約束

未来のプロサッカー選手を目指しJクラブのアカデミーに所属する選手は日々汗を流しているが、プロの世界までたどり着けるのは一握りの選手に過ぎない。日本代表のMF川辺駿選手らを多数のJリーガーを輩出するサンフレッチェ広島のアカデミーでも毎年、熾烈な競争が繰り広げられている。

2018年には中学年代のクラブチーム日本一を決める大会で優勝したが、ユースへの昇格を果たしたのは5人のみ。昇格できなかった悔しさを胸に高校サッカーの道へと進んだ残りの11人は、それぞれのステージで奮闘を続けている。中学卒業から3年経った2021年の夏、昇格できなかった悔しさを味わった寺岡潤一郎(大津高校)、桑原柊斗(中京高校)、松浦隆介(瀬戸内高校)の3選手たちは逞しく成長し、再び夏の全国大会であるインターハイの舞台に戻ってきた。当時の監督やチームメイトの言葉と共に、この夏にかける想いをぜひチェックして欲しい。

彼らの挑戦の日々を後押しするような、ハンブレッダーズの書き下ろし新曲「スローモーション」にも注目だ。