STORY2 プレーを向上させるウェアやプロテイン!?

着るものにも注意を向けよう

これから寒さが増してくる時期は、ウェアにも気を配る必要がある。スパイクだけでなく、ウェアも立派なギアだというのが松浦さんの意見だ。「やはり一流の選手は例外なくギアを大切にしています。プロ選手は、ほんのわずかでも敵より早く、正確にプレーしたいといつも考えているからです。だからスパイクはもちろん、ウェアだって選手にとっては重要なギア。少しでも不備やストレスがあってはプレーに影響が出てしまうので、良い選手はウェアにだってこだわっています。当たり前ですが、一度着たウェアは必ず洗濯し、カビや細菌を防ぐ。そして気持ちよくきれいなウェアでプレーする。練習着はデザインだけでなく、サイズや速乾性などにも気を配って選ぶ。サッカーが上手くなりたいと考えるなら、当然、着るものにも注意を向けるべきです」

コンプレッションはケガ対策にも有効

近年、使用する選手が増加しているコンプレッションウェア。こうしたウェアについて、松浦さんの意見を聞いた。「筋肉に圧力をかけることで、パフォーマンスを上げるコンプレッションウェア。上手に使えばプレーの質を上げられるでしょう。また内転筋を痛めた選手なら、その部分をサポートするようなコンプレッションウェアを使えば、ケガをある程度忘れてプレーすることができる。目的をもって使えば効果を発揮してくれる場合も多いので中高生も試してみると良いでしょう。ただ、圧を加えるので、独特の締め付け感が気になってしまう選手もいます。プロ選手でも好みは分かれるところですね。長袖、半袖、パンツタイプなど、今ではコンプレッションウェアにも様々なタイプがあるので、まずは自分に合うものがあるかどうか、試着してみるのがいいでしょう」

まずは栄養について知ることが大切

サプリや栄養ドリンク。カラダが完成していない中高生が使用しても大丈夫なのだろうか。松浦さんは栄養補給についてこう考える。「いまやサプリやプロテインはギアといっていいでしょう。プロではこうした方法でパフォーマンスを向上させようとしている選手も多いです。ただ中高生のうちから、こうしたものに"頼りきる"のはキケンです。あくまで栄養の補助ですから、まずは食べ物ありき。カラダを強く、早くするにはどんな栄養が必要かをまず知り、それを食べ物として摂ることをまず考える。鉄分が足りなければ、ほうれん草を食べる、といった具合に栄養に関して知識を付けることが大切です。その上で、足りないものを栄養補助食品などで補っていく。日常の食事を基本に考えて、そこに何をプラスしていくかという考えをもつとよいでしょう」


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Noriyoshi Matsuura
松浦紀典
名古屋グランパスプロホペイロ

日本人初のプロホペイロとしてJリーグで唯一の存在。03年からは名古屋グランパスで選手をサポート。Jリーグ優勝、ACLへの参戦など、数々のシーズン、名勝負を影で支えてきた。
[オフィシャルサイト]
http://www.roupeiro.com/

フリーマガジンSpike!掲載内容より転載