アスリートが活躍するためには、睡眠の質が欠かせない――。FW三浦知良選手(横浜FC)や、MF本田圭佑選手(ボタフォゴ)といった一流選手やサッカー日本代表のコンディショニングを睡眠の面からサポートしているのが寝具メーカーの「西川株式会社」だ。14日には、年末に行われる高校サッカー全国大会への初出場を決めた近江高校(滋賀)の選手と保護者に向けて、オンラインで睡眠の重要性を紹介する「快眠セミナー」を行ったので今回はその様子を紹介するぞ!
今回のセミナーは、「選手には色んな角度からパフォーマンス向上につなげて欲しい。現役時代から睡眠は長さ以上に質が大事だと思っていたので、知識を得て良いプレーに繋げて欲しかった」と話す前田高孝監督の働き掛けがきっかけだった。西川の創業の地が、近江高校のある滋賀県だった縁もあり、「全国大会に挑む選手の役に立てて欲しい」との想いによって実現した。
実際、サッカー選手として良いプレーをするためには、食事、運動、睡眠のバランスが欠かせない。管理栄養士による食事のサポートや、専属トレーナーによる肉体強化を行うプロのアスリートも多いが、より高みを目指す選手は他との違いをつけるために睡眠の時間と質まで拘っている。ヤンサカで読者である皆も同じで、見落としがちな睡眠まで意識できればプレーの質が向上しライバルたちを引き離せる可能性は高くなるぞ。加えて怪我の予防と回復効果も大きい上に、成長期の選手にとっては身体作りの面でも大きな効果を得られるのもメリットだ。
良い眠りをつくるためには、規則正しい睡眠リズムに気を付けて欲しい。日本睡眠科学研究所が認定するスリープマスターの富下瞳さんが重要視するのは朝の行動。毎朝決まった時間にカーテンを開けて、外の光を浴びると約14時間後に睡眠に必要なメラトニン分泌が促進され質の高い睡眠ができるようになる。また睡眠中は絶食しているのと同じ状態であり、糖が不足する。午前中からしっかり活動するためには朝ごはんをしっかり食べるのも大事なポイントだ。脳と身体が活発になるまでには、3時間かかる。午前中に試合や練習がある際は逆算して起床時間を決めると、より良いパフォーマンスが発揮できるようになるので気をつけて欲しい。
寝る前の行動も重要なポイントだぞ。身体と脳がぐっすりと眠るノンレム睡眠(深い眠り)を増やすには、副交感神経を刺激し寝る準備をする必要がある。寝る1時間前にぬるま湯に15分以上浸かりお風呂上がりには暗くなると眠たくなる人間の習性を利用し、間接照明などのオレンジ色を徐々に暗くしていくのが理想だ。青白い光を発するスマホやテレビ、ゲームといった電子機器の使用は副交感神経の高まりを止めて、眠りにくくなるためぜひ避けてくれ。入浴後から睡眠までの時間を持て余す場合は、下半身周りのストレッチを行ったり読書をしたりして欲しい。
高校生プレイヤーは長距離の遠征が多く、大型バスや慣れない遠征先のホテルで睡眠をとる機会も多い。バスで寝る際に気を付けて欲しいのはエコノミー症候群(旅行者血栓症)だ。窮屈な座席で長時間同じ体勢でいると血の流れが悪くなる。酷い場合は、胸の痛みや呼吸が困難になるため身体の負担を軽減するクッションやスリッパを持参して欲しい。音や光が気になる人はアイマスクや耳栓を用意するのも良いだろう。遠征先のホテルでは、自宅同様の睡眠ルーティンを心掛けるのがポイント。どんな場所でも同じ睡眠を保つために持ち運びがしやすいモバイルマットを購入するのもお勧めだぞ。
セミナーを受けた選手の評判は上々だったぞ。主将のMF森雄大(3年)は、「しっかり寝れていない時は身体が重く動けていなかった」ため、これまでも規則正しい睡眠リズムを心掛けていた。それでも朝と寝る前の行動までは気をつけることができていなかったため、セミナーを機にこれまでの行動を見直すという。DF松下東矢(3年)はしっかり睡眠時間を確保すると共に、怪我がちな身体への負担を減らすためマットレスにも拘ってきた。今回のセミナーでは副交感神経を高める重要性を学び、今後はアロマオイルを活用していくという。また、「自分のベッドじゃないと疲れがとりきれない」と話す松下は、[エアーポータブル]モバイルマットの寝心地も体験。「身体がしっかり支えられている感じがしてとても良かった。今後も使ってみたい」と効果を実感していたぞ。快眠セミナーを受講した近江の選手たちの睡眠に対する意識は大きく変わるのは間違いない。コンディショニングマットレス[エアー]導入による質の高い睡眠が、初の全国大会での活躍を後押してくれるはずだ!