NIKEの新スパイク「ファントム6」の発売を記念し、KAMO原宿店で部活生を対象としたイベントが開催された。ゲストには、ギョズテペSK所属の松木玖生選手と、フライブルク所属の鈴木唯人選手が登場し、会場を盛り上げた。

「NIKEは昔から好き。デザインもかっこよくて、毎回楽しみにしている」と語った鈴木選手。「小学生のころからずっとNIKE。今回のスパイクもすごくいい」と熱く語った松木選手。そんな二人の言葉からも、「ファントム6」への期待の高さが伝わってくる。

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イベントでは、高校時代の成長についても語られた。鈴木選手は「1年生のときは(トップチームにも上がれず)もがいていた。転機になったのは、新チームでの試合で相性のいいチームメイトとプレーできた1試合で良いプレーができて、そこからがらっと変わった。その後経験をつんで、自信がついた」と振り返る。松木選手も「高校1年のとき、プレミアリーグの東西チャンピオンシップで名古屋と対戦し、3-2で勝利した。その3点目を自分が決めたことで『自分がチームを引っ張っていく』という意識が芽生えた。1試合で人生は変わる」と、両名とも1試合の大切さを説いた。

また、高校時代に力を入れていたことについて、松木選手は「自分の長所も短所も含めてトレーニングしていた。積み重ねにはこだわっていたし、筋力トレーニングをしておいてよかった」と話す。鈴木選手は「自主練習に制限がなかったので、やればやるほど上達できた」と後輩たちに向けてエールを送った。

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2人の高校時代の関係性についても触れられた。松木選手の2学年上にあたる鈴木選手は「青森山田には苦い思い出しかない」と笑いつつも、「プレミアリーグのアウェイ戦で、松木にシャンプーを借りた」といった和やかなエピソードも披露した。

イベントの最後には、参加者からの質問コーナーも実施。サッカー以外で大切にしていることを聞かれると、松木選手は「とにかくたくさん食べること」、鈴木選手は「しっかり休むこと。オンとオフの切り替えが大事」と回答。さらに、「高校時代に最も努力したことは?」という質問に対し、松木選手は「練習量。青森山田の中でも一番やっていた」と答え、鈴木選手は「陰でこっそり努力していた。練習でも手を抜かなかった」と語った。

高校時代にインターハイを含む高校3冠を達成した松木選手。7月から始まるインターハイに向けて大切なことを尋ねられると、「体力作り。とにかく体力が削られる」とし、勝ち上がるチームの条件については「全員が戦力であること」と断言。
「蒸し暑い中、連戦が続くインターハイでは、スタメンだけでは乗り切れない。ベンチも含め、全員が活躍できるチームが勝ち上がっていく」と語った。
印象に残っているインターハイの試合については、「3年生で優勝したときの試合と、特に準決勝の静岡学園戦。相手にシュートを打たせずに勝てた試合がベストゲーム」と振り返る。
最後に、日本の高校生の強みについては「日本人らしい技術力」と語り、「自信を持って取り組んでほしい」と未来の選手たちに力強いメッセージを送った。