みなさんは、「自分はメンタル面が強い」と思っていますか?それとも「自分はメンタル面が弱い」と思っていますか?
もっと具体的には、「プレッシャーに強いか・弱いか?」「試合で実力を発揮できるか・できないか?」という質問です。

このような質問に答えて、自分を分析(気づく)する方法を「自己分析」と言います。スポーツ心理学を背景としたメンタルトレーニングを実施する時、私たち専門家(スポーツメンタルトレーニング指導士という資格取得者)は、一番初めにやることがこの自己分析です。

実際は、スポーツ心理テストという科学的な分析ができる道具を使い、選手のメンタル面の強さや長所・短所を分析して、今の状況を把握して、メンタルトレーニングの指導や心理的サポート(メンタル面強化のお手伝い)をします。

ここでは、そのようなやり方があるのですよという紹介をするだけにしておきますが、先ほどの質問に答えるだけでもある程度の自己分析(自分への気づき)になります。

つまり、あなたが「自分はメンタルが弱い」「プレッシャーに弱い」「実力を発揮できない」と気づけば、何とかしたいと思うはずです。この何とかしたい、自分が変わりたい・向上したいという気持ちを作るのがこの自己分析です。

私も多くの選手に指導してきて面白いことを見つけました。それは、メンタル面が弱い選手ほど「自分はメンタルが強い」「プレッシャーに強い」「実力を発揮できる」という事実です。なぜならば、メンタル面が弱い選手はそれを認めたくないと思うようです。

しかし、メンタル面の強い選手は、「もっとうまくなりたい」「もっと上にいきたい」「もっと試合で勝ちたい」と思う気持ちから、「もっとメンタル面を強化したい」と言い、メンタルトレーニングに興味を持ってくれるのです。
これは、指導者も同じです。選手を「もっと伸ばしたい」「チームを強くしたい」と思うコーチほど、メンタルトレーニングを導入しようとします。

あなたはどちらのタイプの選手ですか?
向上心を持って、まだまだ自分の可能性を伸ばそうと考えていますか?自分を信じて、自分の未来を今の努力で掴み取ろうとしていますか?

このコラムを読んでいるあなたは、このように本当にメンタル面の強い選手になって欲しいと思いますし、メンタル面はメンタルトレーニングで強化できるということを知ってほしいと思います。あなたの考え方、あなたのやる気、あなたの努力でいくらでも向上できるということに気づいてください。