<質問>
高校サッカーでメンタルのトレーナーがついているようなチームはありますか。またメンタルトレーニングで成功した高校サッカーのチームがあれば教えてください。

<回答>
最初に、「メンタルトレーナー」というタイトルはありません。これは、自称専門家が使うタイトル(名称)だと考えられます。
正式には、「スポーツメンタルトレーニング指導士」という資格がありますので、ちゃんとした研修を受けて、スポーツ心理学の学問的な背景のある本当の専門家は、「メンタルトレーナー」という言葉を使いません。

さて、ここで高校の名前を出すことは、守秘義務というそのチームの秘密を守るということで、資格を持った専門家は名前を出さないことになっています。ただし、相手チームの許可とか何かの形で表に出ている場合は、問題ありませんが・・・。

そこで、サッカー協会の医事委員会が出している「選手と指導者のためのサッカー医学(金原出版)」の中で紹介されているメンタルトレーニングを何かの形で導入した高校のチームの例を下記にあげてみます。

四日市中央工業・前橋育英・初芝橋本・久御山・東邦・神村学園・ジュビロ磐田ユースチーム・藤枝明誠・暁秀・平塚江南などがありますが、ここにあげたのはみなさんが良く知っている全国大会に出るような高校のサッカーチームですので、その成果については説明の必要がないと思います。

興味深いことに、強いチームほど興味を持ち、メンタル面強化に取り組む傾向があるようです。監督さんが高校選手権やインターハイなどで「勝ちたい」という気持ちが強いのだと思います。

私がメンタルトレーニングの指導や心理的サポートをしたチームで最高の成績を上げたのが1995年のユニバーシアード日本代表が金メダルを取り、日本サッカー界で初めての世界一になったことです。

また大学の関東選抜チームがデンソーチャレンジという各地区選抜の全日本で優勝したこともあります。
このときのメンバーには、今回のワールドカップ日本代表だった岩政選手やオシムジャパンにいた巻選手、羽生選手、相馬選手などがいました。
このことも正式な形で報告されていますので、ここで紹介します。