前回は、サッカーにおいて、心技体の「心(メンタル面)」の練習をほとんど指導していないのに、メンタル面が弱い・実力を発揮できない・やる気がない・集中力がない・気持ちの切り替えができないことを「選手の責任」としている指導者の責任について話をしました。

「サッカーは、技術や戦術が優れ、また体力があれば、うまい選手になれるのでしょうか?」「また試合で勝てる強いチームになれるのでしょうか?」
毎年、大会が終われば「どうして、あんな相手に負けたんだろうか?」「負ける要素はなかったのに」「うちのほうが、実力が上なのに」などと言いわけをしている選手や指導者を多く見かけます。

そこで、心技体のバランスの取れた毎日の練習をして、うまい選手・強いチームを作り上げて欲しいと考えています。
最近は、試合で勝つためには「心(メンタル面)」も強化したほうが良いという情報が世界中から流れてきました。ワールドカップやオリンピックでも世界のトップチームが勝つために、メンタル面も強化して、心技体のバランスの取れたトレーニングを導入していることが話題となっています。

それでは、「何をどうしたら、選手のメンタル面が強くなるのか?」「何をどうしたら、もっとうまく・強く・試合で勝てるようになるのか?」それは、簡単なことなのです。

たとえば、あなたが「気持ちがいい練習」をしたときと「気持ちの悪い練習」をしたときは、どちらがうまくなると思いますか?またあなたが「気持ちがいい試合」をしたときと「気持ちの悪い試合」をしたときは、どちらが勝てると思いますか?
それは、誰が考えても「気持ちのいい練習や試合」です。そうです!簡単なことなのです。しかし、この簡単なことをするためには、いろいろな努力が必要になります。

(質問)気持ちのいい練習や試合とは、どんなことでしょうか?

簡単に言えば、やる気があり・前向きで・積極的で・気持ちが燃えてて・気持ちののりがあり・練習がやりたくてたまらない・サッカーが好き・楽しい・面白いという気持ちで練習や試合をすれば、気持ちのいい練習や試合になると思いませんか?あなたが、こんな気持ちで毎日練習をし、試合をしていればどんな選手になるのでしょうか?

このような心の状態を作る準備や強化がメンタルトレーニングなのです。次回からは、より具体的なメンタル面強化の方法を紹介して行きましょう。