<質問>
プロの選手の好プレー集や自分のプレーのビデオはイメージトレーニングの役に立ちますか。どんなふうに利用したらよいでしょうか

<回答>
あなたが見たことも聞いたこともないプレーをイメージしてくださいと言われてもできないと思います。
つまり、イメージトレーニングの第1段階は、誰かのプレーを見ることで、どのようにしてやるのかを理解する(イメージする)ことです。

そのために、プロの選手の好プレー集を見ることは非常に重要です。
それを見て、頭の中でイメージを作り、それを「まねする」ことが第2段階のイメージトレーニングです。
まねをすることで身体の動かし方を試し、またビデオの好プレー集を見て、やってみることで、少しずつうまくできるようにすることがイメージトレーニングなのです。

ビデオで見る時、最初は他人がやっているイメージですが、少しずつ自分がやっているイメージになるようにして、自分の身体の動かし方を自分がやっているようにイメージしましょう。
これを毎日何回も繰り返しやれば、プロの選手の好プレーが、すぐにイメージできるようになり、まねをすることがうまくなれば、あなたのイメージ能力も向上してきたことになると思います。

その具体的な手順は、練習日誌(サッカーノート)をうまく利用しましょう。
ビデオで見たら、それをサッカーノートにマンガやイラストで書きましょう。その横に言葉や音なども入れて、より具体的に書きましょう。これがすぐ書けるということは、あなたがイメージができている(まねることがうまい)ということです。

サッカーノートに書けたら、またビデオを見て、イメージをより鮮明にして、スローモーションでそのプレーをやってみましょう。
何度かビデオやサッカーノートを見ながら、スローモーションでできるようになれば、50%ぐらいのハーフスピードで何回かやりましょう。これが完全にできるようになれば、100%のスピードで何度も繰り返しイメージトレーニングをやります。

またスローモーションや50%、またフルスピードで何度も繰り返し繰り返しやることで、自分ができるイメージを作り、自信をつけていきます。よし、これでできるという自信がつけば、ボールを使ってチャレンジしましょう。
もちろん、これをやればすぐできるわけではありませんが、イメージでできるようになれば、身体も反応し、ボールを使ってもできるようになるという考え方がイメージトレーニングです。

もう一度言います。イメージできない動きをすることはできません。
好プレー集などを何度も良く見てイメージを作り、あとは上で説明したイメージトレーニングを繰り返し、コツコツと実践して、そのやり方をマスターすれば、いろんなプレーやフォーメーションにも応用して、自分を上達させていきましょう。

毎日、サッカーノートを活用して「楽しく」そして「成功イメージ」をつくることが重要です。
イメージトレーニングは、「こうなりたい」、「こうしたい」、「こうすればうまくなる」という「楽しい気持ちでやる」ことが基本です。