<質問>

何もないとき、余裕のあるときは、落ち着いてとか焦らずということを頭の中で考えることができるのですが、相手にプレッシャーを受けたり、シュートを打ったり、キーパーと1vs1になったときになるととても焦ってしまいます。どうしたらこういうときも落ち着いていられるでしょうか。


<回答>

ずばり言えば、「あなたは、メンタル面が弱い・プレッシャーに弱い」ということですね。

そこで、あなた(これを読んでいる人)に質問です。なぜ、あなたはプレッシャーに弱いと思いますか?何か思い当たることはありますか?

それでは、キーパーと1対1になるPKをイメージしてください。練習では、普通にできるのに、試合のこれを入れれば勝ち・負けという場面では、プレッシャーがかかるという状況です。

なぜ、試合ではプレッシャーがかかると思いますか?

そうですね!「勝ち負け」という「結果」が重要なポイントです。練習では、ただの練習であり、結果はそんなに重要ではない状況にあるからです。

あなたが「結果」を意識するから、勝ち負けの「プレッシャー」「不安」「心配」が頭の中に出てきて、
「ミスしたらどうしょう」
「ここで決めないと負けてしまう」
「ミスしたら恥をかく」
「ミスしたらレギュラーからはずされる」
という考えが起こり、頭の中で「いらない事」を考え始めます。

そうすると集中力もなくなり、呼吸が乱れるのです。呼吸が乱れると筋肉や体の動きが微妙に狂い、いつものプレーや動きができなくなるのです。

そうすると、「結果を意識しないようにすればいい」という単純な答えが出てきますが、そう簡単に、できることではないからみんなが苦労するのです。

そこで、メンタル面を強化するメンタルトレーニングをやれば結果を意識しないようにできる「トレーニング方法」があるのです。

ただし、「トレーニングですから、何かをやればすぐできる魔法ではない」ということは理解してください。毎日の練習や生活の中で「コツコツ」と積み上げていくメンタルトレーニングをしてこそ効果が出るのです。

それでは、たくさんあるメンタルトレーニングの方法の中から、プラス思考のトレーニングを紹介しましょう。

まず、あなたの「ひとり言(セルフトーク)」を全てポジティブにしましょう。「よし」「まだまだ」「やればできる」「絶好調」など口から出る言葉全てをポジティブな言葉で、それも元気よく大きな声(強い呼吸)でやりましょう。

次に、友達・家族・先生・チームメイトなどとの会話を全てポジティブにするコミュニケーションスキルという方法があります。
「こんにちは〜!」
「ありがとうございました〜!」
「ナイスプレー!」
「次々〜!」
「いけるいけるよー!」
「今日も頑張ろう〜!」
「今日の練習、楽しかった〜!」
など口から出る他人との会話の全てをポジティブにするのです。

同時に、自信がある目・顔・表情・態度・姿勢・歩き方・走り方・プレー・全ての行動を自信があるふりをすることも付け加えると自信とは何か?が理解でき、24時間自信があるふりをしながら、ポジティブな会話や言葉を使うことが習慣化(トレーニング効果)できれば、あなたのメンタル面はかなり強くなると思います。

他にも、リラクセーションやサイキングアップのトレーニング、集中力のトレーニング、イメージトレーニング、試合に対する心理的準備などのトレーニングを毎日総合的にやることが近道です。ただし、すぐ簡単にできるものではありませんが、今日紹介したプラス思考のトレーニングは、すぐできるのでまずはここからはじめましょう。


あなたが、本気でメンタル面を強くしたいなら、「基礎から学ぶ!メンタルトレーニング(ベースボールマガジン社)」という本をお勧めしますので、読んでみてはいかがですか?