<質問> キャプテンをやっています。日本代表も大会期間中に選手同士でミーティングをしているようですが、選手同士のミーティングではどんなことを話せばよいのでしょうか?



<回答> まずは、ミーティングをやる目的が必要です。


「なぜ、やるのですか?」「何を期待して、やるのですか?」「やればどうなると思いますか?」 日本代表は、「ワールドカップで勝ちあがりたい」から、「このままではやばい」と感じたから選手同士のミーティングをしたはずです。そこには、目的がありました。


このときは、川口選手やトゥーリオ選手がみんなを集め、本音を言い合ったと聞いています。一時は、自分の言いたいことやチームメイトの批判なども出て、やばい雰囲気になりましたが、みんなが本音を出し合って「共通理解」ができ、チームの雰囲気ががらりと変わったと聞いています。これは、大会前のミーティングが成功した事例だと思います。


そこで、あなたがやりたいミーティングの意図(目的)は、何ですか? たとえば、サッカーチームの場合は、下記のような問題点があるかと考えます。 ?

・チーム全体のやる気がない時

・チームの誰かがやる気がなく、みんなの足を引っ張っている時

・試合で負けたときの反省(反省だけで、何をすべきかまでやっていない??)

・チームに問題が起こった時の対処

・監督から、命令され仕方なくやる時

・自分たちが何とかしたい時

・シーズン前・中・後

・次の試合へ向けての作戦・戦術または気持ちの持って行き方を何とかしたい時



監督と選手がうまくいっていない時 上のようなミーティングが必要なのは、たぶん弱いチーム(まだ発展途上)に多いと感じます。ミーティングの内容も「ネガティブ」なことばかりで、やっても楽しくないミーティングのはずです。強いチームであれば、こんなタイミングでミーティングをするというパターンができているはずですし、「ポジティブ」な、チームが盛り上がる、やる気が出る両側通行のミーティングをやると思います。


監督も、ミーティングの重要性を理解していれば、このタイミングでこんなことを話し合おうとアドバイスしてくれるはずです。しかし、練習やってもうまくならいないチームは、監督から命令されないとやらないし、やっても無理やりやらされるために形だけ、先輩だけ、うまい人だけが話す一方通行の「ミーティングのまね(やるふりでだけで中身がない)」になっているはずです。


あなたのチームの状況、その目的によって、ミーティングのやり方や内容は変わるということを理解してください。メンタルトレーニングでは、このミーティングの仕方もプログラムの中に入っていますし、チームにメンタルトレーニングコーチがいれば、素晴らしいミーティングをするいいアイディアを出してくれると思います。