<質問>

昔は全国大会にもでたことがあり、県内でも強豪校でした。

しかし、今は昔のようなチームではありません。僕は勝つためにこの学校を選んだのに、全然勝てる気がしません。

選手もやる気がなく、練習もかなりだらけています。僕は将来プロになりたいと思っています。それなのに、こんな環境で三年間過ごしていてもいいんでしょうか?

<回答> 

あなたは、プロになりたいという目標(気持ち)を持っているのはわかります。しかし、メンタルトレーニングの理論からいえば、「あなたは学校やチームが悪いためにプロになれないと考えている」という自分のコントロールできないことに意識が行っています。つまり、正しくない考え方(マイナス思考)をしているのです。


今あなたができることは、今の環境で何がベストかを考え、行動することです。自分のチームが強くなくても、監督がしっかりしていなくても、あなたがうまくなろう、プロになりたいという気持ちがあれば、やるべきことはたくさんあるはずです。人のせいやチームのせいにする暇があれば、あなたがプロになるためにやるべき練習(個人練習)をやることは、あなたがコントロールできることです。確か、中澤選手が本を出しているので、一度読んでみてはどうでしょうか?


人より早くグランドに行き、最後にグランドから出るような、プロになるための努力をしていたことなどが書いてあるはずです。人やチームの文句を言うことは、マイナス思考であり、こんなチームからでもプロになってやるという気持ちにはなれませんか?


そんな気持ちの選手がプロになっている事実を理解しましょう。チームの練習でけで、プロになれるような人はいないはずです。自分がプロのレベルになるための目標・プラン・実行・振り返り・再挑戦をくり返すことです。


1日24時間をどう使いますか?チームの練習など2-3時間でしょう?あと20時間をどう使うかが、あなたがプロになるためのタイムマネジメントです。


体を使う練習だけでなく、本を読んだり、プロの試合を見たり、メンタル面を強化することは、チームの練習以外でもできるはずです。また足を早くする練習、体力をつける練習、筋力をつける練習、ボールコントロール能力を見につける練習などは、チームの練習時間以外でも十分できるはずです。イメージトレーニングなどは、いつでもどこでもできます。また学校の授業中でも練習することができます。これについては、基礎から学ぶ!メンタルトレーニング(ベースボールマガジン社)を参考にしてください。