<質問>

自分はイップスのようなものかもしれません。自分の高校は県でも1、2位になるような、強豪高です。


今日、公式戦(第三節)があり、チームはAチーム、Bチームと二つに分かれ試合がありました。リーグ戦なので、毎試合ごとにメンバー、背番号が毎回変わります。


Bチームではありますが、ずっとメンバーにも入り、背番号も7番を今まで貰っていました。そして、今日の試合のメンバーにも入り、背番号は7番から10番に選ばれました。


しかし、10番だしっかりしなければいけない、強豪高だ負けられないというプレッシャーや、緊張で全く動けませんでした。そして、自分のディフェンスのゆるさで2失点もしてしまい、前半の途中で交代させられました。


ですが試合前のAチーム対Bチームでの紅白戦では、自分でも良かったと思うくらい、いいプレーが出来ました。このようなことは、中学の時もありました。フットサルの県大会では、チーム最多得点をとったのですが、東海大会では今までで最悪のプレーでした。


自分は緊張やプレッシャーを感じるといつもの自分が発揮できません。そして、父親から、そんなんだったらサッカーをやめろ。もう、お前のその癖は治らないと言われています。来週も試合があります。なにか、アドバイスをください。


<回答>

父親から、そんなんだったらサッカーをやめろ。もう、お前のその癖は治らない」と言われたとありますが、これは「癖」ではありません。あなたが調子の波があることを自分で確認し、まわりも認めているようですね。この質問からは、あなたが常に平常心で、自分の持っている実力を発揮できていないことがわかります。

 

だからこそ、メンタルトレーングを実施し、心がぶれずに平常心でプレーができるようにすればいいだけです。しかし、メンタルトレーニングは、何かをすればすぐに効果がある魔法ではありません。


コツコツとプレッシャーに打ち勝つための「メンタル面強化」の「トレーニング」を積み重ねていく必要があります。本来ならば、チームとして監督が取り入れることが理想ですが、監督がメンタルトレーニングを知らない(勉強不足)・誤解をしていれば、いつまでたってもメンタル面強化はしてくれないと思います。


また父親のコメントから、父親とあなたが一緒にメンタルトレーニングに取り組めばいいと感じました。実際は、東海大学などで実施している講習会などを受けるのが理想ですが、時間と機会がない場合は、本やDVDを使い自分でやっていくしかないと思います。


あなたがプレッシャーに打ち勝つ・実力を発揮するためのトレーニング方法があることを認識し、ぜひ取り入れてください。インスタントではないということを理解した上で、「サッカーを楽しむ」というプラス思考でいかがですか?


そのためには、あなたの口から出る声・言葉・会話をすべてポジティブにするトレーニングが必要です。今からでもすぐできますので、「よし!まだまだ!いける!絶好調!」など力の出る言葉や、他人の不平不満を言わないで、「父親は僕のことを応援してくれる」「監督は僕らのために起こってくれる」「ありがたい」などの言葉をガンガン口にして自分の気持ちをプラス思考にしていきましょう。


これを毎日24時間続けるのです。出来ますか?できるようになった頃には、あなたのメンタル面もかなり強くなっていることだと思います。


もう一度言います!メンタルトレーニングは、魔法ではありません。ひとつのアドバイスで、全てがうまくいくことは考えないでください。あなたが毎日サッカーの練習をするように、メンタル面強化も毎日コツコツとやりましょう。

興味がある人は、研究会へ参加しませんか?

東海大学メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会


日時: 毎週月曜日 19:30−21:30


場所: 東海大学 15号館4階 第一会議室 


参加: 誰でも自由に参加できます。直接会場へ来てください。無料