<質問>

最後の大会に向けて私の学校は今までで一番といっていいほど練習しました。フィジカルトレーニングも専属トレーナーのもととても充実した練習を行ってきました。

しかし大会2週間前くらいからチーム内にインフルエンザの選手が出てしまいました。大会前の最後の練習試合では自分が体調を崩してしまいました。ここ2年間ずっとレギュラーとしてこれていましたが、いつも「気を付けないとすぐレギュラーから外される」という危機感を持ちながらプレーしており、朝も熱を計っても熱はなかったため、休んだらいけないと試合にいきました。

しかし、いざ試合が終わると体調が悪化し熱も上がっていました。病院に行ったところインフルエンザにかかっていました。結局その後チーム内に感染しチームは大会を棄権してしまいました。僕たちの三年間は試合に出れないまま終わってしまいました。そのまま引退となってしまいましたが今までで僕達にサッカーを教えてくれた先生、コーチ、トレーナー、特に今までで一緒に頑張ってきたチームメイト、マネージャーには本当に申し訳なく、いまだになんで試合に出てしまったんだろうとものすごく後悔しています。

先生も誰のせいでもないと声をかけてもらいましたが、自分のせいだとしか思えなく今も自分を責め続けています。チームのみんなも優しく接してくれましたが、未だに気持ちを切り替えることが出来ません。気持ちを切り替えるためにはどうしたらよいでしょうか?


<回答>

過去は、二度と戻りません。過去を考え、過去を悔やんでも、時間の無駄です。なぜなら、あなたには、どうしょうもできない(コントロールできない)ことなのです。あなたができるとしたら、未来に向けて、この経験を生かしてあなたのやりたいことやるべきことを、やれることをやるだけです。これしかあなたには出来ないはずです。

 みんなに申し訳ないと思うならば、あなたができること、つまりあなたがサッカーを頑張って、「彼は、このような経験を活かして、あんな選手になったのです。あの時の経験があったからこそ、そのことを心のエネルギーとして頑張れたのです」などという未来を思い描いてみませんか?

あなたができることは、未来に向かって、今あなた自身ができることを頑張るだけです。過去はもう終わったのです。過去の経験をどう活かすか?これこそがあなたができることだと思います。

 また、あなたは他人のことを気にしていますが、他人の頭の中はあなたがどうしょうもないのです。他人がどう思うかは、その人の気持ち次第ですから、他人の考えることを考えても、それは時間の無駄です。あなたがいくら悩んでも、他人はあなたの気持ちなんかわかりません。

ただ、わかろうと努力してくれる人はいるかもしれませんが、他人があなたの悩みを理解してくれることはできないと考えたほうがいいと思います。あなたが自分を責めても、誰も喜ばないと思います。それより、あなたがこのことから立ち直り、笑顔でみんなと接したほうが、喜んでくれると思いませんか?このように自分ができること・できないことを整理してみると、気持ちが楽になると思います。このような考えが出る人が一流選手になると考えられます。

これは、メンタルトレーニングのプラス思考のトレーニングのひとつの例です。下記の図に「あなたができること・できないこと」を書いてみましよう。

■あなたができないこと!

過去に戻ること

過去をやり直すこと

他人(気持ち・考え・行動)

暑い(温度)

雨(天気)

自然

未来


■あなたができること!

今の考え方(プラス思考)

今の考え方をプラスに変えること

自分(気持ち・考え・行動)

暑さをポジティブに考えること

雨をどう利用するか考えること

自然を利用する考え

未来に向かって今やる努力