<質問>

メンタルを鍛える為に、普段の練習から心掛けておいた方が良いことを教えて下さい。


<回答>

ずばり、メンタルトレーニングを毎日の練習の中に組み込むことです。

「あなたが普段の練習から心がけて、メンタルが強くなると思いますか?」そんな甘いものは、ありません。あなたは毎日コツコツとパス・シュート・ヘディング・戦術の練習をし、コツコツと体力面の強化や足の速さ持久力を高めているはずです。メンタル面強化も同じことをしなければ、強くなりません。心がけるだけで、メンタル面が強くなるような魔法はあり得ません。あなたのコーチは、メンタルトレーニングを毎日の練習の中に組み込んでいないのですか? いくら技術や体力を身に着けても、それを試合で発揮できなければ、毎日の練習の意味がないと思いませんか?一生懸命練習して、うまくなった。しかし、試合ではあがって・プレッシャーで負けたなんていうことになれば、泣いても、悔やんでも後の祭りです。だからこそ、毎日の技術や体力の練習と同じようにメンタルトレーニングを実施するのです。もし、あなたのチームがまだやっていないならば、あなたからコーチにお願いしましょう。「試合で勝ちたいのです。うまくなりたいのです。だから、メンタルトレーニングもやりましょう」とお願いしてはいかがですか?

メンタルトレーニングは、やる気を高めるためのプログラム、緊張やプレッシャーに打ち勝つためのプログラム、うまくなるためや試合で最高のプレーができるようにするイメージトレーニングのプログラム、セットプレーやPKなどで集中して成功の可能性を高めるための集中力をたかめるプログラム、自信を持って自分の最高の実力を発揮するためのプラス思考のトレーニングをするプログラム、気持ちの切り替えや最高のプレーができる心理状態を作るセルフトークのトレーニングプログラム、人間関係やチームワークを高めるためのコミュニケーションスキルを向上するプログラム、そして試合で徹底して勝つための試合に対する心理的準備のプログラムがあります。これらを専門家の指導を受けて(コーチはメンタル面強化の専門家ではありません)、毎日の練習の中に「心理的スキル」を組み込んで、これをコツコツと積み上げて「向上・上達」させ、最後は試合で使えるようにして初めて効果が表れるものです。あなたの心がけ程度の努力身に着くほど甘いものではないということを認識してください。だからこそ、レアルマドリッドなどの世界のトップチームにもメンタルトレーニングの専門家がいて指導を受け、選手がコツコツと身に着けているのです。

まずは、チームへの導入、そのために専門家の講習を受けたり、指導を受けることから始めてほしいと思います。