<回答>

僕は毎日部活から帰ってからか、翌日の朝にランニングかダッシュをやるようにしているのですが、ここのところ毎日あまり疲れが取れていません。

Spike!33号の「この夏、スタミナ向上を成功させるヒケツ」というところで、夏の時期は疲労の回復に気を配る必要があると書いてありましたが、トレーニング→疲労→回復の三つの循環をどんな日数でやればいいのでしょうか?

ランニング1日やって、次の日は疲労しているから休んで、また次の日はランニングするという感じでいいんですか?


<回答>

質問の中にある「あまり疲れがとれていない」と感じているということは、回復する前に更にトレーニングを行っているということですね。トレーニングによる疲労状態から食事と休養(睡眠)によって回復することにより、身体はトレーニング以前よりも良い状態になります。このサイクルを日数で決めるのではなく、その時の身体の状態でトレーニングをするのか、休むのかを判断して下さい。


そこで重要なのが「疲れがとれていない」と感じる『感覚』です。「疲れている」「動き出したら身体が重い」「動きだしは良かったけど、いつもより疲れるのが早い」といったような感じがしたら、「まだ回復していないんだな」と考えて下さい。この感覚を判断基準にすると、やり過ぎによるデメリットを防ぐことが出来ます。やり過ぎてしまうと、筋肉量を減らしてしまい、体重は減り、パフォーマンスが落ちるばかりか、怪我の確率も高くなってしまいます。良い状態でプレーをし続けることが、プレーのレベルアップには不可欠なので、やり過ぎて怪我をしないように気を付けなければなりません。


大切な事は、毎日同じタイミングで体重を測り、今の状態を知り、自分の『感覚』を大切にして、トレーニング内容や休養のタイミングを判断することです。毎週の試合で良いプレーをする為には、サッカーに必要な要素をタイミング良くトレーニングすることが必要です。


自主トレも同じで、内容に変化をつけることも必要です。有酸素能力の向上にジョギングは有効ですが、毎日ジョギングばかりしていると、同じペースで真っすぐ走る動きに身体が適応していってしまいます。サッカーは、スピードと方向が常に変化する競技です。その競技特性を考えてトレーニング内容を決めていく必要があります。例えば、週の前半はジョギング、半ばにスプリント、後半にラダーなどのアジリティ、といった流れで週末の試合に向けて、よりサッカー的な身体の状態を作れていくと理想的です。その際のトレーニング量は自分の感覚を大切にして決めて下さい。そして、試合で一番動きやすい状態に持っていき、存分にプレーを楽しんで下さい!