<質問>

最近ふくらはぎに筋肉がつきすぎて、ドリブルなどで足が動かずプレーが重くなった気がします。ふくらはぎを細く、良い筋肉にするにはどうすればよいでしょうか。


<回答>

人の発育発達には、急に筋肉が発達して量が増えやすくなる時期があります。今がまさにその時期のようです。


筋肉には速く動ける速筋と長く動ける遅筋の2タイプがあり、比率や量には個人差や人種による違いがあります。ふくらはぎが発達している選手には速筋タイプが多く、スピードや強さを持っています。また、同じ速筋タイプでも、諸外国の選手と比べると日本人のふくらはぎは太めの傾向にあります。農耕民族の名残でしょうか。速筋タイプの選手達のふくらはぎの周経囲(ふくらはぎの最も太い部分の太さ)は40cm程になります。一度ご自身のふくらはぎの周りを測ってみて下さい。


特別に強化しようとせず、サッカーをしているだけでふくらはぎが発達してきているとすれば、それはあなたのプレーにそのふくらはぎの筋肉量が必要だと身体が感じているからです。急に発達してきたために、初めは違和感を感じるかもしれませんが、段々慣れてくると思います。ちなみに私も完全な速筋タイプでふくらはぎの周経囲は40cmを超えていましたが、プレー中に違和感を感じることはありませんでした。強いて言えば、細身のジーンズが履けないことくらいでしょうか(苦笑)まずは自身のふくらはぎの太さを測ってみて下さい。45cm以内なら、そのままプレーを続けていき、その太さに慣らしていって下さい。


その他の確認事項としては、


・サッカーのプレー以外でふくらはぎを特別に強化しようとしていないか?

・サッカーの競技特性を外れたトレーニングでふくらはぎにサッカー的でない負担がかかっていないか?

・余計な力で強く蹴り出すことを繰り返していないか?


これらに心当たりがあるようでしたら改善して下さい。どうしても太さが気になり、邪魔でしょうがないという場合はしばらくふくらはぎを使わないことです。捻挫や骨折などでギプスを巻くと一気に筋肉は痩せ細ります。しかし、これは現実的ではないですよね。サッカーをして身についてくる筋肉はあなたのプレーに必要な筋肉だと思って受け入れて下さい。慣れてきて変に意識しなくなると、きっと気にならなくなると思います。細身のズボンを履く時以外は!