<質問>
ジャンプ力をあげるにはどこの部位を鍛えたらいいですか?
<回答>
ジャンプ力を上げたいと考えるなら、まずはジャンプは全身運動だということを理解して下さい。そして、部位で捉えず全身を使っていかに高く飛べるようになれるか、全身の筋肉をいかにスムースに連動させて飛ぶことが出来るか、という取り組みが必要です。その動きが体得出来れば、『どの部位を鍛えたらよいのか?』ということがおのずと分かってきます。
部位の強化を先行させるのではなく、まずはジャンプ時の全身の協調性を高めることが先決です。何故なら、この協調する感覚を抜きにして、特定の部位だけを鍛えてもジャンプ力の向上には繋がらないからです。実際、全身、特に上半身を上手く使えず、脚の力だけでジャンプしようとしている選手達を多く目にします。まずは単純にその場の両足ジャンプを脚だけで飛んでみる。次に両腕を上に振り上げて飛んでみる。そして脚の動きと腕の振りを合わせていく。
脚の動きから腕の振りをどのタイミングで連動させたら1番高く飛べるのか?そのタイミングがつかめたら助走をつけてジャンプしてみる。どんなリズムでジャンプに入る時が1番高く飛べるのか?飛んでいる時にどの様な姿勢の時に1番高く飛べるのか?その一連の動作でどこの筋肉を使っているのかを感じる。この流れで試行錯誤を繰り返しながら、自分が1番高く飛べるジャンプの感覚を探ってみて下さい。全身の協調性が悪くて高さが出せていないケースが非常に多いので、探っているうちに協調性が増してきて、ジャンプ力が上がってきていることを、きっと実感できますよ!
自分のジャンプが体得出来たら、スクワットや体幹部、肩回りのウエイトトレーニング、プライオメトリクス(※1)へと進んで行き、協調性をベースとした筋肉の発揮する力を大きくしていく流れでジャンプ力の向上を狙っていきます。協調性から部位別の強化という流れを大切にして自分の最大跳躍力を身につけていって下さい!
※1 ウエイトトレーニングやプライオメトリクスに関しては、専門知識が必要なので基本的なことを学んでから、正しいフォームで適切な負荷・回数・セット数で行うことが大切です。やり方を間違えるとパフォーマンスを落とすばかりでなく怪我に繋がることになってしまうので注意して取り組んで下さい。