<質問>

僕は試合中よく足の脹ら脛(ふくらはぎ)をつってしまいます。どうしたら試合中などにつらなくなるのでしょうか?


<回答>

試合中に足がつってしまう、という状況に対しては幾つかの原因や対応策が考えられます。私がこのような状況にある選手に対して対応する時は、以下のことをチェックしていきます。


1、試合の出場時間に身体は慣れているのか?

2、トレーニングがゲームに近い強度で行われているか?また、そのトレーニングの負荷から回復した状態でゲームに臨めているか?

3、水分補給やビタミン、ミネラルの補給状況はどうなのか?


次に、それぞれの状況に対して解説していきます。


1、試合の出場時間に身体は慣れているのか?

例えば、普段は途中交代で30分程度プレーをしている選手が、久々のスタメンで後半15分、30分位の時間帯で足がつってしまう、という状況を多く目にします。これは、ゲームのプレー時間に身体が慣れていないためです。しかし、スタメンでの出場が何試合か続くとつらなくなることがよくあります。プロ・チームはシーズンが終わると一ヶ月近いオフを過ごします。その後のプレ・シーズンで開幕を迎えるまでに、ゲームの出場時間を少しづつ伸ばしていって、ゲームの強度に徐々に身体を慣らしていきます。90分のゲームを2、3試合こなして開幕を迎えます。早い段階で90分プレーすると足をつる選手も多く出ます。怪我のリスクを軽減するためにも少しずつ身体を90分のゲームの強度に慣らしていき、最後までプレー出来る準備をしていくのです。


2、トレーニングがゲームに近い強度で行われているか?また、そのトレーニングの負荷から回復した状態でゲームに臨めているか?

普段のトレーニングが、時間は長いけど強度が低い場合、ゲームの強度に身体が慣れておらず、ゲームで足がつってしまう。強度は高いが時間も長くなってしまうとゲーム当日に疲れが残ってしまい、これもまた足がつりやすくなってしまう。つまり、トレーニングの強度と量をコントロールしてゲームを迎えられているかどうかということ。


3、水分補給やビタミン、ミネラルの補給状況はどうなのか?

上の二つの事がクリアーされていても、日常の食事や水分補給がきちんと実践されていなければ、これも足がつる状態につながってしまいます。特に夏場は、水分補給だけでなく、ビタミンやミネラルの補給が重要です。毎食の食事のバランスを大切にしながら、スポーツ・ドリンクなどを上手く取り入れていくことをお勧めします。日常の食事だけでは補えない部分はサプリメントで摂取していくことも考えられますが、まずは普段の食事を充実させて下さい。


これらの事が改善されていくと、ゲームで足がつらなくなってきますよ!