<質問>

自分は試合の途中出場が多いのですが、試合に出るとすぐに足がパンパンになってしまいます。どうしたら良いでしょうか?


<回答>

スタメンで試合に出ている時は大丈夫なのに途中出場だとすぐに足が張ってきてしまう。非常に多くあるケースだと思います。それは戦術的な要素において交代選手に求められることがスタメンの時とは違うからです。例えば、負けている時に攻撃的な役割で投入された場合、一回でも多くのチャンスを作ろうとする。逆に勝っていて守り切りたい時に守備的な役割で投入された場合、一回でも多くのボールを奪い、失点のリスクを減らすために少しでも相手に近付きプレーの自由を与えたくない。どちらの場合も必然的に求められる運動量が多くなるわけです。中期的な対策としては有酸素能力を向上させ、高強度の運動で生じた乳酸を再びエネルギーとして使える身体にしていかなければなりません。


今回は短期的に即効性のある方法を紹介したいと思います。それは、日常のトレーニングにおいてと試合当日の準備の二つがあります。日常のトレーニングにおいては、ゲーム形式のトレーニングで試合の状況をイメージして途中出場の状態に近い強度でプレー出来るかどうか。シャトルランなどで乳酸に対しての準備をする方法もありますが、ゲーム形式のトレーニングの中で判断を伴って負荷をかけていくことがゲームで動けるようになる近道です。


もう一つはゲーム当日の準備。スタメン以外の選手は低強度で準備しているケースをよく見かけますが、これだと途中出場した時の強度とのギャップが大きくなり、いきなりの高強度の運動に対応出来なくなります。試合前のアップの最後やハーフタイム、後半の始め頃のタイミングで一度「キツイ」と感じる強度の運動を入れて高心拍と乳酸に慣らしておきます。そうすることによってゲームの入りがスムーズになります。


私自身も選手時代に体感していますし、コーチとして選手を途中出場で送り出している経験からもこの方法は効果があると言えます。是非実践して違いを感じてもらいたいです。