<質問>

体幹についてですが、僕は、一つの体幹の種類に2分間ずつでやっていますが、体幹って長い時間やればやるほど良いのでしょうか?


<回答>

体幹トレーニングには幾つかの種類があります。その種類により実施する時間は異なってきます。動きがあるもの、ないもの、うつ伏せや仰向けで行うもの、手と膝で支えるもの、肘と足で支えるもの等々。今回の質問には、2分間ずつ行っているということなので、動きのないスタビライゼーション・トレーニングを実施していると想定します。そして、それをどのくらいの時間実施すれば良いかと。

体幹トレーニングについては色々な考え方があると思いますが、私は「自分の身体を良い姿勢に保つために必要最低限の筋力を養い、効率的な動きを身につけるための基礎的なトレーニング」と位置づけています。ですので、長く実施すれば良いとは考えておらず、動きのないスタビライゼーションでしたら30秒〜1分間程で良い姿勢を保つための筋肉群に刺激を与えます。筋肉に良い動きの基本となるメッセージを送って、それをプレーの動きに繋げていきます。

動きのないスタビライゼーション以外の体幹トレーニングに関しても同様ですが、例えば単純な腹筋運動も、ゆっくりと行えば腹筋のみに効き、テンポを上げて行えば、他の筋肉と連動した刺激が入ります。その時々の状況に応じてメニューを選択して実施すると良いと思います。例えば、数日の休み明けには、より基本的な取り組みとして、ゆっくりとした動きで実施する。トレーニングの合間などに取り組む場合は、動きのないスタビライゼーションを短い時間で行ったり、動きのあるメニューを、テンポを上げた中で行ったりする。バリエーションを持って状況によって使い分けて実施出来ると効果的です。

長い時間実施すると筋力が付きそうですが、筋力を強化しようとしたら最大筋力の60%以上の負荷が必要になってきます。目的に応じた手段を選んで効果を得ます。体幹トレーニングは「基礎的な筋力と効率的な動きを体得する」ためのトレーニングとして取り組めると良いと思います!