<質問>

サイドハーフをやることが多いのですが、運動量が少ないです。 試合中に走れる距離をもっと長くするには、どのようなトレーニングが有効ですか? 


<回答>

運動量が少ない、という自覚があるんですね。ということは動きたい時に動けていない。つまり、サッカー的な判断のもとに動こうとしていても身体がついてこない。その状況に対して課題を補う有効なフィジカルトレーニングを知りたいとのこと。

私が考える最も有効なトレーニングは試合の中で持てる全てのエネルギーを使えるようになり、それを毎試合続けること。これに優るフィジカルトレーニングはありません。その為にまずは試合の当日に疲労を残さずフレッシュな状態で試合に臨むこと。そして、キツイなと思っても足がつるまでサッカー的な判断を伴った中で身体を動かし続ける。それを繰り返すことで自分の動きたい時に動けるように身体が適応してきます。試合で力を出し切るメンタリティがなければ、どんなフィジカルトレーニングに取り組んでも試合で走れるようにはならないのです。勿論、試合で走り続ける為に基礎となるフィジカルトレーニングを行うことは大切ですが、それもこのメンタリティがあってのこと。

また、試合で走れる力をつけようと中長距離の直線を追い込んで走っても、サッカーの競技特性とかけ離れてしまうので試合で走れるようにはなりません。まずは、高い集中力で試合に臨み、終了のホイッスルが鳴った時に倒れてしまうくらい力を出し切ってみてください。そしてそれを何試合か続けてみて下さい。きっと今抱えている課題はクリアーされていくはずです。実際に我々のチームの選手達もこのやり方で試合の最後まで走れるようになっていますよ!