<質問>

憧れの選手は青山敏弘選手なんですが、青山選手のようなロングボールを蹴れるようにするには、どのようなトレーニングをしたら良いんですか?


<回答>

青山選手への憧れ、いいですね!非常にレベルの高い選手ですし、対戦相手としては厄介な選手の1人です。彼のようなロングボールを蹴れるようになるためには、技術と戦術眼の二つの要素が必要になります。

技術的には、ワンタッチでも2タッチでも、どの距離に対しても、力みなく思った通りの軌道のボールが蹴れるようになること。これを身に付けるためには、様々な距離に対して様々な軌道をイメージして蹴ることにより、フォームを固めていくしかありません。1人で目標物をめがけて蹴る、2人で向かい合って蹴る、3人のトライアングルで蹴る、といった最もシンプルな形式で、ゲームの状況から逆算した軌道のボールを蹴れるようにフォームを探る。ボールに対してどの角度と距離で立ち足を踏み込み、足のどの面でどの角度でボールにコンタクトしたら良いのか?身体で探り、身体に染み込ませていくしかありません。キックが上手な選手は皆同じようなことを口にしますよ。青山選手に聞いてもきっと同じような答えが返ってくるはずです。

二つ目の戦術眼について。技術が基礎的な部分だとすると、戦術眼がその選手のレベルを決めていく一番の要素になります。いつ、どこに、どのような球種のボールを蹴ることが出来るのか?チームメイトの特徴、チーム戦術、ゲームの状況の変化に対応したボールがどれだけ蹴れるのか!青山選手はその能力に優れているので、彼のイメージを自分に落とし込むような感覚で、彼のプレーを観て、感じることが出来ると良いと思います。他にも能力の高いパッサーはたくさんいるので、彼らのプレーのイメージも同様に感じられると良いですね!シャビのようなレベルになると技術と戦術眼に加え、経験値も加わってくるので、使う脳も他の選手と異なってきます。多くの選手が前頭葉が活動しているのに対して、シャビは大脳基底核が活動している。つまり、彼は考えてプレーしているのではなく、過去の蓄積されたプレーイメージの中から直感的にプレーを選択している証し。しかし、これはトレーニングとゲームの積み重ねが導いた結果。トップトップの選手に少しでも近づけるように、たくさんのイメージを脳に記憶させ、状況を判断して、思い描いた軌道にボールを乗せていってくださいね!