<質問>

高校一年です。 僕が所属しているサッカー部は専用の人工芝コートがあり毎日そこで練習しています。 しかし、最近少し走ったりターンや素早い動きをするとすぐにふくらはぎやもも裏が張って疲労感がきて動きが鈍くなります。 何かいいケアや練習で意識することがあれば教えてください。


<回答>

高校生になり、新しい環境でのトレーニングが始まっているんですね!この状況は、幾つかの変化が同時に起こっているため、身体への負担が大きくなっていることが考えられます。張りや疲労感に繋がる要因を挙げて、改善の糸口を探っていきましょう。

まずは、人工芝のピッチに変わったこと。土のピッチに比べ、人工芝は摩擦が強く、関節や筋肉に対する負担が大きくなります。更に、土や芝用のスパイクを履いて人工芝でプレーすると負担は増します。過度の負担は障害にも繋がるので、人工芝用のシューズを履くことをお勧めします。

次には、高校生年代は筋肉の成長が著しい時期ですので、その時期を迎える前の選手と成長中の選手との間にはギャップが生まれやすくなります。つまり、中学時代よりも周りの選手達のスピードや強さが増し、それに対応しようとして負担が大きくなっているということです。練習時間が長くなっているようであれば更に負担は増しています。この負担から回復させていかないと、コンディションは下降していき、すぐ疲れてしまったり、張りを感じたりしてしまいます。

その回復過程に必要なことは、食事・睡眠・トリートメント(入浴やストレッチなどの身体のケア)。回復過程に魔法はないので、この3つの質を上げていくしかありません。高校生になり、生活環境や時間帯にも変化が起こり、まだペースがつかめていないのかもしれません。負担が増している分、今までと同じでは回復が追いつかないので、3つの要素の質を上げていくことが必要になります。毎朝の体重計測で今の自分と向き合いながら、1日の取り組み方を考えてください。どんどん体重が増えていく時期ですので、体重(筋肉量)が減ってきているようであれば黄色信号です。食事の量、睡眠時間とその時間帯、練習後や入浴後の入念なストレッチ等の質を上げて、コンディションも上げていってください。それが出来るようになってくると、今の状況は確実に改善されていきますよ!