<質問>

食事もしっかり取っていて、練習後はプロテインを飲んでいますが、上半身の筋肉が全く付かず当たり負けします。下半身はある程度つきました。 上半身はどのようにすれば筋肉がつくのでしょうか?


<回答>

エネルギー摂取に対しての意識が高いので、下半身の筋肉は良い状態になっているようですね!しかし、上半身の筋肉が全く付かないとのこと。栄養摂取が上手く出来ていることから、上半身もトレーニング次第でしっかりしてくることと思います。


サッカー選手の上半身に対する強化は結構盲点になっていることが多いと思います。実際に多くの選手達と接してきても、上半身に成長の余地を残しているケースをたくさん目の当たりにしてきています。ということは、上半身を強化するとパフォーマンスにも良い変化が起きやすいということです。


私がターゲットにするのは、身体の背面の筋肉です。アンバランスからリカバリーする局面であったり、コンタクト時に相手を押さえて自分のバランスとプレーエリアを保ったりする局面では、背面の筋力が必要になります。背面の筋肉とは、前傾姿勢を元に戻す、上腕(肩から肘)を引く、前腕(肘から手)を後方に押し返す為の筋肉です。


この部分を強化する方法は幾つかありますが、最も手軽に出来て効果的な方法を挙げるとすると、懸垂と手の幅の狭い腕立て伏せです。懸垂は学校に鉄棒があれば出来ますし、腕立て伏せは場所を問わず実施可能です。懸垂は肩幅から握りこぶし2つ分程外側で鉄棒を握り、体を顎のラインまで引き上げます。手の幅の狭い腕立て伏せは、手は肩幅、肘が上半身に触れる程に脇を締めて、腰が落ちたり上がったりしないように、頭から踵までを真っ直ぐに保ったまま行います。


ちなみに、懸垂は何回出来ますか?手の幅の狭い腕立て伏せは何回出来ますか?懸垂が10回、手の幅の狭い腕立て伏せが20回スムーズに出来なかったら、自分には大きな成長の余地が残されていると思ってください。そして、出来るようにトレーニングしてみてください。多くの選手達がそうであるように、これが出来るようになってくると、パフォーマンスに大きな変化をもたらします!是非、手軽で効果的なトレーニングの恩恵を受けてくださいね!