<質問>

高校に入り、練習量が一気に増え、日々疲れが溜まってきてるように感じます。それが原因で100%のパフォーマンスが出せないです。

疲れをしっかりととる方法を教えて頂きたいです。


<回答>

練習量が一気に増えると、身体が慣れるまでが大変ですが、慣れる前に怪我をしてしまったり、思ったようなプレーが出来なかったりするのは望ましくないので、上手く疲労を取り除いていきたいですね!


身体を疲労から回復させる為の魔法はありませんが、質を上げることは出来ます。つまり、疲労回復に必要な、「食事・睡眠・トリートメント」をどの位高いレベルで実践出来るかどうかということです。食事の質や量、睡眠の時間帯や睡眠時間については情報も得やすいかと思うので、今回は「トリートメント」について、実際にプロ選手達が何をどのように実践しているのかを紹介したいと思います。


例えば、午前中にトレーニングがある場合の1日を追っていきます。練習場に到着すると、各々で事前準備に取り掛かります。筋肉の硬さの残っている所のほぐしや痛みのある箇所のケア、温めやストレッチ、継続的な弱点補強、テーピングなどの準備です。チームでのトレーニングが終わると、各々でクールダウンのランニング、ストレッチを行います。ランニングは乳酸が出ないレベルの低い強度で10分〜20分程、それぞれの状態に合わせて時間を調整してジョギングします。ストレッチもウォーミングアップ時に行う短い時間のものではなく、各箇所30秒程かけて入念に行っていきます。


グランドでのアクションを終えると、プロテインなどで即座の栄養補給を行い、シャワーを浴びます。そして食事をして短時間の睡眠。その後にマッサージを受けたり、酸素カプセルに入ったり、入浴施設で交代浴を何回か繰り返したりします。交代浴の合間にストレッチに取り組んだりもします。そして、夕食。その後のフリータイムで更に入念にストレッチを行ったりもします。トレーニング量に対して食事の摂取が追いついていない場合には、寝る前に補食を入れて体重の減少を防ぎます。そして最も効果的な睡眠の時間帯を極力外さないように就寝します。


日常の学校生活の中で、同じことを実践することは難しいですが、少しでも近付くことは可能だと思います。現状から一気に変えることは難しいと思うので、プロ選手達のトリートメントの方法を参考にして、出来ることから少しずつ取り組んでみてくださいね!