<質問>

成長期に筋トレをすると、身長が伸びにくいとは本当ですか?


<回答>

身長が伸びるためには成長ホルモンが必要になります。筋トレをすることにより、成長ホルモンの分泌が盛んになるので、筋トレは身長を伸ばすのに有効です。

ただ、身長が伸びるということは骨が伸びていくということなので、これから成長していく骨の末端部分を痛めてしまっては成長を妨げてしまうことになってしまいます。つまり、筋トレ後に関節に違和感や痛みを感じてしまう負荷でトレーニングしてはいけないということです。この負荷とは最大で10回も動かせないレベルの負荷のことを指します。普通に考えたら、いきなりこのレベルの負荷でトレーニングを開始することもないかと思います。まずは、自分の体重を利用した補強的な筋トレから始め、ウエイトを持つにしても、軽い負荷でのフォーム作りから始めていくことになるかと思うので、段階を経て行っていけば、身長の伸びを促す成長ホルモンの恩恵を受けられることになります。

どんなトレーニングも成果を得る為には『段階的な取り組み』が必要です。サッカーも急にプロレベルに達することはありません。少しずつ積み上げていくことが大切。それは筋トレに関しても同じことです。高校生であれば、筋トレにより大きな成果を得られる時期なので、やらないことは大きなマイナスになります。私も高卒でプロになった選手を何人も見てきましたが、高校時代に筋トレに取り組んでいる場合とそうでない場合には大きな違いがあります。プロになれたとしても、筋トレをしてスピードと強さを身に付けていたら、持っている技術とセンスで更に上のレベルでプレー出来ていただろうなと思える選手を何人も見てきました。

身長を伸ばすためだけでなく、自分の能力を最大限に引き出していくためにも、効果的に筋トレに取り組んでもらえたらと思います。本当は専門家のアドバイスが必要な分野ですが、最近ではネットでも書物でも筋トレを効果的に実施するためのノウハウは学べます。今やれる範囲の中で能力を引き出せるトレーニングに取り組んで、一つ上のレベルに達してくださいね!