<質問>

体のキレを高めるトレーニングが知りたいです。


<回答>

キレのある動きとは、動作と動作の間が短い動きと考えます。例えば、右から左へ、後ろから前へなど、動きが変わる時間が短いということです。

これらを可能にするためのキーワードとしては、「跳ね返りが強く短い接地時間」、「素早い下半身の捻転動作」、「力みの排除」が挙げられます。

わかりやすい例を挙げると、その場の連続したジャンプを行なった時に、キレがないジャンプというのは、膝や足首が曲がってクッションが生まれてしまう接地時間が長いジャンプです。キレのあるジャンプというのは、接地する時に全身の筋肉が同時に収縮して身体が一つの塊になり、膝や足首の曲がりが少ない弾けるようなジャンプのことを言います。このキレのあるジャンプの感覚を方向変換する時の接地に繋げていき、更に最も跳ね返りを強く感じるスタンス(足幅)で接地することにより、次の動作に素早く移れるキレのある動きになってきます。

キレのあるなしが出やすい動作の代表的な局面である、構えと逆方向へのターンのキレを高めていくためには、接地の仕方にプラスして、下半身のみを捻転する速さが必要になってきます。これは両腕を肩の高さまで上げてカカシのような姿勢から、上半身は動かさずに下半身だけを捻転させる動作の感覚を、動きに落とし込んでいくと構えと逆方向へのターンのキレが高まります。

そして、スピードの敵である『力み』を取り除いて、自分が一番速く動ける力の出し方を探ります。多くの場合において、速く動こうとすると力んでしまい、逆にスピードを落としてしまうからです。特に、接地してエネルギーを受け取る以外の動きの時に、いかに上手く力を抜いて素早く動けるのかが分かれ目になってきます。

これらの感覚をつかめるように、それぞれを取り出してトレーニングしてみると良いです。大切なポイントを意識したトレーニングを繰り返すことにより、考えなくても身体が勝手に反応してくれるようになってきます。

キレのある動きとはプレーしている本人も見ている側も気持ちの良いものです。大切なポイントを意識してトレーニングして、最高のキレを手に入れてくださいね!