<質問>

僕は今怪我をして別メニューでラダートレーニングをしています。ボランチの動きに役立つラダートレーニングを教えてください。


<回答>

復帰に向けてのトレーニングで、私もラダーは良く使います。ラダートレーニングのメリットは、実際のプレースピードを上げるために効果的な動きをドリル化して繰り返すことにより、素早い脚の運びを身に付けていくことができるようになります。また、重心の移動を少なくすることにより、実際のプレー時の動きよりも速く動かすことができるので、速い動きに身体を適応させていくことができるようになります。

そういった効果を持つラダートレーニングに、ボランチに必要な動きを落とし込んでいけばよいですよね。どのポジションの選手にも当てはまることですが、特にボランチの選手に求められる動きというのは、インターセプトやプレッシャーをかけに行く時の素早い動き出し、1対1の対応の時やプレスバックで挟み込みに行く時の素早いターンではないでしょうか?

1対1の対応で構えていたり、良いポジションを取るためにポジショニングを変えている状態から、行きたい方向へ素早く1歩目の足を運ぶ時はどのような動きが求められますか?またそれを360度どの方向へも行けるようにするためには、どのように足を運ぶと効果的でしょうか?

その部分を明確にしてラダートレーニングに取り組まないと、実際のプレーのスピードアップにはつながりません。ただ、どのステップがどのプレーのスピードアップにつながるのか?スピードを上げたい動きに対して、どのステップに取り組めば良いのか?ということを解説したメソッドが普及していない現状があります。そんな現状に対して、アジリティを紐解いて、ステップと実際のプレーのスピードアップを結びつけたものが「タニラダー・メソッド」です。このメソッドにより、スピードを上げたい局面や動きを抜き出して、ドリル化して取り組むことにより、実際のプレーのスピードアップが可能になります。そのメソッドを限られたこのスペースで全て解説することはできませんが、ラダートレーニングの考え方は理解してもらえたと思います。まずは、どのようにしたら一歩目の足をより速く運べるようになるのか、という観点で自分の動きを見直してみてください。行き詰まったら『タニラダー』で検索してみてくださいね!