<質問>
もも裏の肉離れを繰り返してしまっています。
<回答>
もも裏=ハムストリングの肉離れはサッカー選手の一番多い怪我。リハビリや復帰のタイミングを間違えると、再発の可能性が高まります。痛みがなくなったからといって、すぐに復帰しては危険です。痛んだ箇所の筋肉は、細くなり、筋力も低下してしまっています。筋力トレーニングをして、筋肉量と筋力をしっかりと回復させてから徐々にプレーを再開していくことが必要になります。怪我をする前から、リスクの高い太ももとふくらはぎの太さを測っておくことをお勧めします。また、痛めて休んだ後の左右の太さを比較することも有効です。痛みや違和感のない範囲でのトレーニングを行いながら、元の太さに戻したり、左右差をなくしていきます。その過程で、予防のために有効なエキセントリック(筋肉を伸ばしながら力を発揮する)な刺激を入れていくと、再発のリスクは低くなります。やり方としては、パートナーがいる場合には、うつ伏せで踵をお尻に引きつけるように力を入れている状態から、パートナーに踵をお尻から引き離していくように膝を伸ばしてもらいます。また、一人でできるやり方としては、右のハムストリングに刺激を入れる場合、座って膝が90度の状態で、左の足の甲で右足の踵を押していきます。そして、その力に対抗するように力を入れながら、膝を伸ばしていきます。
ハムストリングの肉離れの再発は、プレーする貴重な時間を多く奪ってしまいます。復帰のタイミングを慎重に図りながら、予防のトレーニングを導入して、プレーできる状態を保ってくださいね!