<質問>ゴールキックなど、地面に置いてあるボールを高く遠く蹴るのが苦手で、なかなか飛距離が出ません。味方の要求する場所には蹴れていますが、相手にインターセプトされることが多いです。どうすれば高さと距離が出ますか?

<回答>高いボールを蹴ろうとしているのに、高さが出せない。この状況でよく目にするのは、蹴り上げようとして、踏み込みがボールのやや後ろで、身体が後傾してしまっている蹴り方です。この蹴り方だと、ボールの下を蹴れないので、高さは出せません。

蹴ったボールの軌道はボールに加えられた力に正直に反応するので、高いボールを蹴ろうと思ったら、ボールの下から力を加える必要があります。高く蹴ろうという心理的は、上体を反らして遠くを見てしまう現象を引き起こしてしまうようですが、むしろ逆で、深く踏み込んで、上体をボールにかぶせるようにして蹴ることで、ボールと地面の間に足を入れ込むことができて、ボールの下から力を加えることができるようになります。

キックのスウィング動作で足の甲が1番下にくる時にボールにコンタクトできるように軸足とボールの距離を調整します。そして、力みを取り除いて、できるだけ速いスウィングで振り抜くことによって、高く遠くに蹴ることができるようになります。つまり、高く遠く蹴れないということはボールの中腹部に遅いスウィングでコンタクトしているということです。

高く遠く蹴ろうとする人の心理からくる力みや動きをうまくコントロールして、原理原則を優先してください。ボールは正直ですから、蹴った軌道を見て、自分のキック動作がボールにどのように力を加えているのかを振り返ってみてくださいね!