<質問>倒れない体の作り方を知りたいです。

<回答>倒れやすい選手の共通項は、プレーしている時の姿勢が悪く不安定であること、バランスを崩した時のリカバリーが効かないこと、コンタクトの仕方が上半身優先であること、などが挙げられます。

プレーしている時の姿勢が悪いことを挙げましたが、それ以前の日常生活において、スマホやゲームの影響もあり、肩甲骨が開いた猫背の状態でいる時間が長く、立った時にもその状態が続いてしまっているようです。

肩甲骨が開いていると、骨盤は後傾し、踵加重気味になり、足の指が浮いてしまっている状態になります。この状態は非常にバランスが悪く、わずかな外力で態勢が崩れてしまいます。立った時に、足の小指はしっかりと地面を捉えていますか?もし小指で地面を感じられていないようであったら、まずは姿勢の改善が最優先です。

立位で良い姿勢でいられなければ、当然プレー中の姿勢も悪くなり、倒れやすくなります。肩甲骨を寄せて、足の小指で地面を支えられるように立ってみてください。肩甲骨と骨盤は連動するので、小指で地面を感じられれば、骨盤も前傾しています。この姿勢で、仲間に色々な方向から押してもらってみてください。その安定感を即座に感じられると思います。

また、姿勢が悪いと倒れやすくなるだけでなく、地面からのエネルギーも受け辛くなるため、動きのスピードも遅くなります。まずは、良い姿勢を作り、それを動きにもつなげていきましょう。そして、プレー中にバランスを崩しそうになった時も、肩甲骨を寄せて骨盤を前傾させて腰のアーチを作ることができたら、素早くアンバランスな状態からリカバリーすることができるようになります。

相手にコンタクトする時は、ショルダーチャージの名前の通り肩から当たりにいかず、1番安定感のある重心を平行移動させるようにお尻からコンタクトしてください。最終的には肩も当たりますが、意識はお尻からコンタクトしていくことによって、バランスを崩して倒れることもなくなります。

背中の筋力を強化すると更に安定感が増しますが、まずは、良い姿勢を作り、それをプレーにもつなげる。倒れそうになったら、肩甲骨を寄せて腰のアーチを作り直す。コンタクトはお尻から。この3つを体得することにより、倒れやすい現状はかなり改善されますよ!