近年は、高校卒業後にアメリカの大学を選択するサッカー選手が増えている。前回は、桐蔭学園高からカンザス州の大学へと進学するDF中島駿乃介を紹介したが、今回は同じくアメリカの大学へと進む日大明誠高(山梨)の技巧派MF五十嵐圭暉と、芦屋学園高(兵庫)DF出口昂貴の二人の対談を紹介する。(記事提供:アスリートブランド®)

■留学の決め手は、アメリカの大学ならサッカーと勉強が両立できる

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--まず初めにそれぞれの高校生活を振り返ってください

五十嵐:1年生の頃はラントレをたくさんしました。自分は走れる選手ではないので、なんとか付いて行くだけで精一杯でしたが、途中から体力に自信がつきAチームに絡み始めました。選手権で負けた時は「来年こそは全国に出たい」と思い、10番を背負った2年生では山梨県を制し全国に出ることが出来ました。夢のような舞台に立てたのは嬉しかったです。3年生になり、自分たちの代でもと思いましたが、コロナのせいで大きな大会がなくなりました。心残りはありますが、最後に日本一となった山梨学院高と対戦できたのは良かった。負けましたが、昨年一年で一番良い試合が出来たと思います。自分たちは強豪ではなかったので、高校では粘り強く泥臭く戦う姿勢が身に付きました。今では、最後まで前線で足を止めず、プレスに行く動きが大きな武器です。

出口:1年生の初めからAチームでプレーさせてもらいましたが、4人いた1年生のうち僕だけ公式戦に出られず悔しい想いをしました。相当メンタル的に辛い状況で2年目を迎えましたが、新人戦でスタメンに抜擢され、優勝できました。どん底と幸せの頂点を同時に知れたのは、良い経験です。最終学年ではキャプテンをやらせてもらいました。3年間楽しいことよりも辛いことの方が多かったですが、監督やチームメイト共に凄く良い人たちと出会えたので、芦屋学園に行って良かったです。

--二人は高校卒業後にアメリカへと渡りますが、国内での進学は考えなかったのですか?

出口:国内の大学からも話はありましたが、小学校でサッカーを始めてからずっと親元を離れたことがなかったんです。練習や試合を終えて家に帰っても、温かいご飯とお風呂が用意されている整った環境でサッカーを続けていて、甘えていました。大学でもサッカーをしようと考えた際に、このまま甘え続けていてもこれまでとは変わらない。それなら、すぐには帰れず言葉も通じないアメリカに行って、甘えを完全にシャットダウンできる環境に身を置こうと思い切りました。

五十嵐:僕は日大の附属高で勉強も頑張っていたので、エスカレーター式に進学できる可能性はあったのですが、これからの時代は英語が必要になると考え、海外に行きたいと思っていました。国内で学ぶよりも、現地に行った方が身に付きます。先輩たちを見ていると勉強は勉強、サッカーはサッカーとハッキリしていたので、文武両道であるアメリカの大学に行った方が勉強とサッカーの両立ができると思いました、一度きりの人生なので、そういう環境に身を置けば、精神的にも成長できると思ったのも決め手でした。

■一度きりの人生だからこそ、後悔しない進路選択を

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--そうした中、現在の留学エージェントを選定した理由はどこでしょうか?

出口:留学を手助けしてくれる会社のHPを色々見たり実際にトライアウトにも参加をしたのですが、アスリートブランドは質問に対する返信が早かった。いざアメリカに行って困ったことがあったら、返信が早い方が安心できます。それに説明を受けたかった際に、わざわざ関東から足を運んでくださり、1から10まで留学に関する説明をしてくれました。とても丁寧な姿勢が選ぶ際に大きかったです。

五十嵐:僕も相談のしやすさが大きな決め手になりました。連絡をしても、すぐに返ってきますし、会社の方も「見られるだけの人数を見て、しっかりサポートしたい」と仰ってくれたんです。人数を増やして儲けるんじゃなく、自分たちのことを考えて動いてくれるんだと思えたので、ここなら大丈夫と思えました。

--アメリカで生活するための英語は話せるのでしょうか?

出口:あまり話せないので、高校サッカーを引退した11月から塾に通っています。英検の4級から勉強を始めたのですが、今は2級まで進みました。2級になると分からない単語が増えました。それを理解して、向こうで使えるようにならないと意味がありません。ただ、書いて解くだけではいけないので今は一生懸命頑張っています。

五十嵐:僕はアスリートブランドが提携している塾にほぼ毎日通っています。先生は本当に頭が良い人ですし、周りもみんなアスリートブランドを通じて留学する人ばかり。サッカーに選手だけでなく、他の競技の選手もいるので色んな情報を交換したり、楽しく学べています。自分ではあまり実感がありませんが、先生から「リスニングが聞き取れるようになってきたね」と声を掛けてもらえるのは嬉しいです。ただ、今のままではいけないので家でも勉強しています。

--アメリカの大学でも活躍できる手応えと自信はありますか?

出口:身長(182cm)があるので空中戦の強さや1対1の部分では通用すると思っています。ただ、スピードはないので海外の化け物みたいなアタッカー相手にどこまで付いて行けるか不安もあります。言語の壁にもぶつかると思うのですが、そこをクリアしてセンターバックからチームを動かしていける選手になりたいです。甘くない世界だとは思いますが、サッカーをやっていたらガチになっちゃうタイプなので、サッカーを続けている限りはプロを目指し続けると思います。良い経験になると思うので、アメリカではサッカー以外でも恐れず何にでもチャレンジしていきます。

五十嵐:試合動画をチェックしたのですが、僕が進むミズーリ州の4年制大学は、アメリカっぽくない繋ぐサッカーをしています。僕はそうしたチームでプレーしたかった。トップ下の僕が良い位置でボールを受けて、ラストパスを出せるイメージは沸いています。ただ出口くんとは反対に身長が高くないので、フィジカル面は心配です。屈強なセンターバックやボランチとまともにぶつかると怪我する恐れがあるので、プレースタイルを少しずつ見つめ直します。僕は点を獲るのとアシストするのと同じくらい気持ち良さを感じます。パスを丁寧に繋げるようになれば、たくさんアシストできるので練習から頑張っていきたいです。挑戦するからには、本気でプロサッカー選手を目指します。

--進路選びに悩む後輩たちへのアドバイスをお願いします。

出口:コロナ禍の状況で進路を選ぶのは大変ですが、大学は学生生活で最後の場所なので、自分がワクワクする方を選んで欲しい。自分がしたいと思える道を選んでくれたらと思います。

五十嵐:人生は一度きりしかありません。僕も一度きりの人生だからこそ、アメリカへの進学を選びました。一人ひとり自分がやりたい道を目指してしくのが、正解だと思います。ただ、関東の大学はほとんどが大学に入学しても、入部するためのセレクションに浮かなければいけません。落ちたからといってサークルでサッカーをするのは、本気で高校サッカーと向き合ってきた人には物足りないと思うんです。本気でサッカーができる場所が見つからないなら、留学もありだと思います。

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