<質問>
自分だけコーチに強く怒鳴られ、精神的にきつくなりサッカーが苦痛でしかなくなってしまいました。どうすればいいですか?

<回答>
コーチが怒るということは、君は伸びるから、育てようという気持ちの表れだと思いませんか?
また君は、少し強く怒っても、反骨精神を持って、這い上がっていく選手だと思っているかもしれません。

こいつは、将来うまくなる(Jリーガーになれる・日本代表になれるかもしれない素質を持っている)とコーチが思っていれば、こいつを育てたい、何とかしてあげたい、今のうちにここを伸ばせば、うまくなるし、将来が楽しみだと考えていれば、指導に熱がこもるし、それが「怒る」という指導になっていると考えたらいかがですか?

もちろん、メンタルトレーニングやスポーツ心理学の理論からいえば、「怒るコーチング」は、古いやり方(コーチの勉強が必要)ですが、コーチが君のことを思って怒っていることは間違いないと思います。もし、君がどうでもいい選手だったら、無視してチームをやめさせればいいだけです。

怒ってくれるということは、「いいこと」「君を伸ばして(指導)くれている」「期待してくれている」証拠です。君が素質がない、こいつはダメだと思えば、怒ることも指導することもしないと思います。

あるコーチが「鬼コーチ」と呼ばれていましたが、そのコーチの元から10名近くのJリーガーが生まれています。
彼は、ここでこいつらを鍛えておけば、絶対伸びるという気持ちで、その選手たちを指導していたと聞いています。ただし、怒るコーチングは、コーチングの未熟なコーチがやる方法だとスポーツ心理学の理論では定義されています。
やはり、「学ぶことをやめたコーチは、指導することをやめる時だ」みたいな考えが、まだサッカー界では浸透していないのでしょうか?

ここが一番重要なポイントです。
「怒られる」ことをプラス思考でありがたいと思える選手は、うまくなるし、将来Jリーガーや日本代表になれる「心の素質」を持った選手だと思います。

しかし、「怒られる」ことをマイナス思考にとらえる選手は、練習がいやになり、コーチからやらされる練習となり、コーチの目を気にするために怒られないようにプレーをし、無難な怒られないようなプレーとなり、自分にチャレンジしなくなり、結局はうまくならない・伸びない3流で終る選手が出来上がると言われています。

あなたがどちらを選択するかで、あなたのサッカー選手としての未来が変わります。それを選択するのは、あなたですし、あなたの責任です。

コーチのためにサッカーをしているのではないはずです。
あなたのために、あなたの夢や目標のために、またサッカーが好きだから、うまくなりたいからやっているはずです。それならば、サッカーを楽しまなければ、もったいないと思いませんか?コーチに怒られるのもサッカーです。

試合で負けて悔しい思いをするのもサッカーです。トラップミス、パスミス、シュートミスをするのもサッカーです。全てを受け入れ、これが自分の好きなサッカーなのだ。この環境で、この環境をうまく利用してオレはうまくなるのだというプラス思考が最も重要なメンタル面強化のトレーニングとなります。

コーチの意見をアドバイスだと考える素直な気持ち、プラス思考があなたは必要ですね!
コーチが怒るからなど他人の責任にしているマイナス思考のあなたが自分の首を絞めていることに気づいてください。
コーチの「怒り」をアドバイス(プラス思考)にとるか、説教(マイナス思考)にとらえるかは、全てあなたの責任(選択)です。