現在、神奈川県の1部リーグで首位を走る湘南ベルマーレYは来季のプリンスリーグ参入を目標に据えて日々、全力でトレーニングに励んでいる。湘南ベルマーレのトップチームで10番を背負う菊池大介選手が出身であるほか、現在トップチームに2種登録されている齊藤未月選手、石原広教選手が所属している。

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所属する選手はほぼ全員、湘南ベルマーレがホームタウンにおくエリア(神奈川県厚木市、伊勢原市、小田原市、茅ヶ崎市、秦野市、平塚市、藤沢市、大磯町、二宮町、寒川町)から通っており、最も遠いところから来ている選手は温泉街で有名な湯河原から通っていると言う。ただ、1時間ほどあれば到着するとのことで、そこまで遠くないという感覚がある模様。それぞれの選手は学校が終わったら練習に向かうわけだが、移動にはなんとクラブが準備したシャトルバスが使われているそうだ。JR沿線だと平塚から、小田急沿線だと本厚木からそれぞれ出ているのだが、こういった環境もあり、学校が終わってからの移動に対しては「そんなに辛くはない」と選手たちが口をそろえて言っていたのが印象的だ。

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そういったバスの送迎に加え、「選手の両親に向けて栄養や料理についてアドバイスをくれることもある」(齋藤未月選手)というから驚きだ。ピッチ外での手厚いサポートに対し、選手たちは「環境が良い」と口をそろえる。
トップと近い距離にあります。サテライトリーグやトップの練習にもすぐに呼ばれるし、練習する場所も近いので、そこはクラブの良さだと思います」と語るのは3年生のGK、立川健太選手。そして、専門的な話になるが、GKの練習環境も、このチームの良さらしい。

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「ジョアンコーチはすごいです!GKの"技術"という部分を教えてもらいました。すごく成長を実感します。1年目は技術的なところでわからないことも多くて、コーチの話だけで30分とか1時間かかることもありました(笑)もう自分は教えを受けて4年目で、ベースが出来てきたので、映像を見ても何が悪いのかすぐに分かるようになったし、やっていても何が悪いのかがわかるようになってきました。自分1人でやっていては、ここまでわからなかったと思います」とチームのGKコーチを務めるジョアン氏の教えを大絶賛。GKとして成長したければ湘南へ!と言わんばかりの熱弁だった。

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他のチームがプリンスリーグに上がって悔しい思いをしたので、3年生の来年は絶対にプリンスリーグで戦いたいです
現在2年生の柴野 諒貴選手は来年のプリンスリーグ参戦にむけて強く意気込み、3年生の大津佑和選手は「プリンスリーグに上げて卒業したい」と語る。選手たちが満足するこの恵まれた環境の中で、ぜひ昇格をつかみとってほしいものだ。