前回の齊藤未月選手に続き、湘南ベルマーレの高校生Jリーガーに直撃!2種登録でプレーする石原広教(イシハラヒロカズ)選手に話を聞きました!石原選手は8/12にトップチーム昇格内定も発表された、齊藤選手と共にベルマーレの未来を背負う存在だ!

-2種登録をされてから、どんな生活を送っていますか?
木曜と金曜はトップで練習して、火曜と水曜はユースで活動をしています。チームのバスが平塚から出ているので、朝学校へ行って、そのまま平塚駅へ...という感じです。ただ今は夏休みなのでトップの練習にずっと参加しています。サッカーに集中できる環境にいますね。

-トップでプレーすることでレベルの違いを感じますか?
小学生の時にベルマーレJrに入ったんですが、最初はGKだったんです。入る前はフィールドプレイヤーとGKを両方やっていました。本格的にフィールドプレイヤーに転向したのがジュニアユースに上がるときです。身長がそこまで大きくなくて、当時のコーチに「ジュニアユースをフィールドで受けてみたら」と、アドバイスをもらい、受けてみたらなんとか受かったんです。多分、身体能力を買われたんだと思います(笑)足元の技術はぜんぜん無いですし...そこに関しては、トップの中でも下ですし、プレッシャーが速いと通用しない部分が多いです。スタッフの方にも少しずつ、直していかないと上にはいけないと強く言われています。

-トップとユースの違いはありますか?
ベルマーレはユースもトップの練習試合に行く事が多いです。トップとユースでやっているサッカーは一緒なので、自分以外の選手が上がったりもしますが、練習に対する気持ちはユースとトップでは違います。気持ちの面で、ユースの選手はまだまだだと思いますね。トップとユースを行き来していると、特に感じます。そういうところをユースに伝えて、自分からもっと引っ張りあげていかないといけないと思っています。

-2種登録されるとプロに近づいたということで、周りの友達からの見方が変わったりするような気がします。
いや、そんなことないです。自分は普通にしていますし、まわりと一緒というか。変な感じが出ていないから絡みやすいとも言われています。

-普段の学校生活でいうと、球技大会などでサッカーをやる時のテンションはどういう感じなのでしょうか(笑)
ガチですよ。本気です。先生からも「普通にやっていいよ」と言われていて。そこは本気で優勝を狙いに行きますね(笑)サッカー部の友達とかとはバチバチやって、めちゃくちゃ点取りますよ。

石原選手も編集部の無茶振り、ゴール後のパフォーマンスを披露してくれたぞ(笑)

-私生活では食事など、1つ1つの行動は気にしますか?
そこはものすごく言われます。ジュニアの頃から食事に関しては、言われているので。アカデミーのコーチを含めた父母会で、トレーナーから父母へ食事についての話があり、その話を自分たちにも教えてくれます。また、平日の練習後に、ご飯のおかずを多めにしたほうがいい等、具体的な話や、栄養の話もしてくれます。クラブからそういうことを言ってくれるのですごく良いですね。

-サッカーに集中できる環境にあると
そうですね。環境はめちゃくちゃ良いです!

-ちなみに、目標としている選手や、憧れている選手はいますか?
そういうのはあまりいないですけど、遠藤航さん(浦和)は先輩ですし、目指すところですね。あとは齊藤未月(湘南)ですね。あいつとは幼稚園から一緒にやっていて、ジュニアに入ったのも、だいたい同じ時期なんですけど、そこから今までずっと一緒です(笑)中学3年のときに自分は、神奈川県選抜に入っていて、未月は入っていなかったんですが、高校1年の国体のときには2人で入りました、未月は先発でしたが、自分はベンチだったんです。そこから未月はベルマーレでトップに帯同するようになって...と離されてしまいました。試合に出られなかった時期にあいつは、本当に努力をしたんだと思います、そこはすごいなと。ただ、ここまで追い抜かされたので、また抜かないといけないと思います。今はまだ、全然及ばないですけどあいつには負けられないというか、そこは意識をしてやっています。

-ご自身はどういうプレーが売りでしょう?
闘うこと。シンプルにそこですね。毎試合意識して、走ることもそうですし、目の前の相手とのルーズボールの戦いもそうですし。1対1の局面は意識しています。そこで負けなければチームにも良い影響が与えられると思うので。上手さというより怖さや強さですね。そこはベルマーレの遺伝子なのかなと。自分は、上手さで相手を剥がすというよりもチームに貢献してハードワークしていくところ。そういうところが自分の武器です。周りの選手より走れると思うので、それを"チームのためにやる"というのは考えていますし、そういう気持ちで試合に入っています。

-長く所属して、ユースでもキャプテンを務めてと、このチームのトップで戦いたい思いは強いのでは?
なりたいですね。中心選手になって、ベルマーレでずっとサッカーをやりたいと思っています!

プロ入りが決まっている選手が学校の球技大会で本気を出されてはたまったものじゃないですね...。ただ、そういうところでも勝負にこだわって本気で"闘う"姿勢が石原選手の売りなのでしょう。ライバルの齊藤未月選手に負けじと前進する彼の動向も、追い続けよう!