勝ちたいのは、「僕たち」か?「僕」か?
チームワーク向上に向け、個人としてできることはまだまだある。次の話題は「目的の意識」だ。福富氏が次に挙げたクイズは、「勝ちたいのは誰か?」というもの。これに対し、読者はどう答えるだろう。
「大きく2パターンの答えがあるんじゃないでしょうか。1つは"勝ちたいのは僕たち"、もう1つは"勝ちたいのは僕"。どちらが正しいということはないんですが、「勝ちたいのは僕たち」だと考えている場合、責任が少しあいまいになることも多い。本来、責任というのは人数で割るものではありません。例えば試合に負けてしまった場合、11人いるからといって自分の責任が11分の1になるでしょうか。自分には自覚がなくても、"僕たち"が主体になっていると、試合に負けたという結果に対して自分にはほんの少ししか責任がない、と錯覚しがちなんです。一方、"勝ちたいのは僕"だと強く思っていれば、試合に負けた責任も自分にあると実感します。例えば試合中、味方がミスをしてボールを取られても、"勝ちたいのは僕"であれば、味方に文句を言うのではなく、自分で奪い返しにいこうと思える。とにかく自分が勝ちたいのであれば、誰がミスしようが関係ありません。自分が勝つためにできることを全てやろうとするでしょう」
なるほど。チームワークを向上させるために必要なのは、まず自分自身が勝ちたいと強く思うこと。そうすれば、試合の全てにおいて責任感が芽生え、敗戦を誰かのせいにするなんてことはなくなる。つまりは全員がそれぞれ「僕が勝ちたい」と思っていれば、勝利のためにお互いが全力を尽くし、助け合うようになるわけだ。チームワークを意識するあまり、選手は「僕たち」という言葉を使いがちだが、まずは、このチームに所属する「自分」が勝ちたいと強く思うこと。これがまさしく、チームワークの第一歩なのである。
CHECK
「自分がこの試合に勝ちたい」=「すべては自分のため」
この試合に勝ちたいのは「自分」なのだ。すべては自分のため、勝つためだから、味方のミスも当然、カバーする。もちろんグラウンド整備だって、道具の管理だって自分のため。だからなんでも頑張れるし、お互い協力しようという気持ちも生まれる。


ガチの一覧ページへ