<質問>
僕は地域のクラブチームに所属していますが、中学に入ってからあまり気持ちが高まりません。小学生の時は楽しかったのですが、今は楽しさをあまり感じることが出来ません。試合をする時も、ミスしないようにしないと、怒られないようにしようと考えてしまいます。もっと楽しいサッカーがしたいです。どうすれば良いですか?

<回答>
私から質問をしますが、あなたの考える「楽しいサッカーとは、どんなサッカーですか?」私たちは、メンタルトレーニングという背景から「楽しい」という意味には、3段階があると考えます。

①一流選手の考える楽しいとは、自分にチャレンジする楽しさ・限界まで自分を追い込む楽しさ・自分の上達に対する楽しさ・苦しい練習をすれば自分が上達するという楽しさ・コーチが自分たちを追い込んでくれることに対する感謝の気持ちを持つ楽しさ・強い相手と戦う楽しさ・チーム内での厳しいレギュラー争いでの楽しさなどです。コーチが厳しく指導すれば、自分のために怒ってくれているありがたい・感謝・うれしい、このような厳しい環境が楽しいと考えるのが一流選手だし、こんな選手がうまくなり、Jリーガーになり、日本代表になれるのです。

②二流選手の楽しさは、試合で勝ったことの楽しさ・良いプレーをした楽しさ・レギュラーになれた楽しさ・コーチにほめられた楽しさ・親にほめられた楽しさなどです。このレベルの楽しさを持つ選手は、試合で負けると・悪いプレーをすると・コーチに怒られると・親に怒られると・チームメートに文句を言われると「落ち込む」のです。つまり、試合で勝てば・良いプレーをすれば・ほめられれば、「気持ちが乗る」という「心のブレ」が生まれます。こんな選手は、二流選手であり、コーチに怒られるから嫌・楽しくないと考えます。これがあなたの二流選手の考え方です。

③三流選手の楽しさは、コーチの目を盗み楽をするのが楽しい・コーチが見ていないと手を抜く・レフリーが見ていないと服をつかみ・相手の足を削り・ファールを平気でやることが楽しいし、自慢するという「ズル」をすることが楽しい選手であり、自分で自分の首を絞め潰れていく選手の楽しみです。コーチの目を気にする選手は、コーチが見ていないと手を抜き始めるので、どんどん下手になり、潰れていくのです。あなたのような質問をする人は、この三流選手の道を歩き始めているので、かなりやばいのです。これは、マイナス思考の塊です。

そこで、メンタルトレーニングをお勧めします。メンタルトレーニングは、世界の一流選手が必ずやっていることをプログラム化したものです。たとえば、Jリーガー・日本代表になりたいというような夢や目標を持ち、それを確実にするプランを立て、一歩一歩階段を上るように夢につながる努力・練習をするのです。プラス思考のトレーニングでは、コーチが自分たちを追い込んでくれる・怒ってくれることは自分のため・自分をうまくするために行ってくれているありがたいことだと本気で思えるようにするトレーニングです。
またミスをするとは、下手だから、ミスをしたことが楽しい、なぜなら自分の欠点が見つかった。ミスしたことを修正すれば自分はうまくなる。自分がうまくなることを考えて、コーチが怒ってくれるというプラス思考のトレーニングをします。またコミュニケーションのトレーニングでは、コーチとの人間関係・チームメイトとのチームワークをよくするためのコミュニケーションの仕方を学び実践するトレーニングを行います。

つまり、あなた自身が変わることが一番の近道です。コーチが怒ることが楽しくないという考えを、怒ってくれるのは自分の為だ・うまくなることを願って怒ってくれるということを理解することです。

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